小径車はその低性能コンプレックスから、700C〜26インチの通常サイズホイールのスポーツバイクと同等の速度で走れることばかりを目指してやってきたわけだが
いくら20インチホイールでギア比も大きくとってロード用のグループセットで組んでロードレーサーのような走り!とアピールしても、乗り心地は酷いし速度維持しにくいし安全限界も低いしで
常にユーザー離れが起きている。

そこで走行性能は諦めて、14インチホイールと小さなフレームで軽く作って、こんなに持ち運びが楽なのだとアピール
するほうに路線転換したモデルが増えてきたのが最近の傾向だ。

しかし自転車は乗って快適でないと意味が無いわけで、舗装の荒れや補修痕、小さな継ぎ目程度の外乱で酷い振動に耐え車体を揺さぶられ危険すら感じ、
極端にリーチが短くポジションが窮屈、前傾度が小さいのにリアセンターが異様に短いのでリア荷重過大でますます乗り心地が悪くスポークの寿命も短い、
小径車特有のふらつきも大きく、この手のセミ極小系のモデルはハッキリ言って乗っていて全く楽しくないのだ。


つまり、ちゃんと乗ることが出来て耐久性もあり、変に走行性能コンプレックスに悩まされない小径車こそが良い小径車と言えよう。
具体的にはブロンプトンとかね。