>>794
長年ドロップに乗ってきた1980年代に自転車に深入りした人々が、中高年になり、ドロップから離れてきている。今日は駐輪場でそういう自転車にオールラウンダーバーを入れている車両を見ました。
ステムはもうなかに残っていないくらいあげられ、サドルも幅がないので痛そう。
ただ、これより幅のあるサドルを付けると、シートアングルが立っているので、サドルの幅が邪魔になります。

つまり、フレームが決定的に違っている必要があるのです。

このあたりがじつは難しいところでして、アップハンドル、フラットハンドルでまったり、ゆったり乗ろうとすると、ハンドルの握り部分はどうしてもサドルより高くしたくなります。
そうすると、駐輪場の車両の写真のように、ステムの長さがギリギリになってしまいます。
また、どうしても、ハンドルとサドルの距離がうまくゆかない。

さらに、オールらウンダーバー(一文字ハンドル)は、手首の場所が定まらず、また、上り坂では本来曲がらない方向へ手首の関節を曲げようとする力がかかるので、手首が痛くなります。 
やはり、ハンドルバーグリップは、左右平行に近いのが在るべき姿と言えるのです。

この一文字ハンドルは、ドロップハンドル用のフレームに長いステムで使うと、なんとかポジションは出るのです。
しかし、上半身の姿勢はドロップ・ハンドルの上を持ったときと同じになるので、腰や首などへの負荷はドロップと
変わらず、なんらメリットがない、と言ってしまってもよい。

また、この手のツーリング用のフレームでは、チェンステーが430mm前後になるので、アップハンドルで乗ると
後輪への重量配分がかなり多くなってしまいます。
そうすると、タイヤの推奨加重をはるかにうわまわったところでの使用になるため、タイヤの性能も良いところが発揮できません。