あれは何年前だろうか、朝の通勤中に36号線の歩道を下っているピスト乗りを見かけた

下り坂なのに、ずっと忙しそうにクランクを回しているそのさまは、馬鹿そのものに見
えた。
ぜんぜんクールじゃない。

また違うとき、ススキノそばで明らかにサイズがでか過ぎるピストに乗っている輩を見
かけたことがある。
完全なノー・ブレーキで、実に操作しにくそうにバックを踏んでいた。
じっと見ていたので目が合った。うっすらとだけど、今でも顔を覚えてる。
今会ったら、「おまえ、あん時の猿だろ」と云えるんじゃないだろうか。
まったく、猿そのものに見えたものだ。

そして昨年の出来事、用事先へ行くため私がピストに乗り、相方も自転車に乗って
、少し走ったことがある。
その時私は相方に云われたのだ。

「すごく乗りにくそうだよ」

第三者から見れば、私も上記二名と変わらないのではないか。
その時、そう思った。
乗っている人間の頭が悪そうに見えるのは、ピストはファット以上かもしれない。