受験日間近の学年集会の最後に
  講演台にいる進路指導科の先生に
受験生を代表して受験への『宣誓』をする為、
生徒会長が名前を呼ばれて登壇しようとした。
        その時。

     初代デジモンのOP曲
     『Butter-Fly』が流れた。

   それも原曲とは違う歌詞から
      歌ソロで始まる
    特別仕様の『Butter-Fly』。

    その場にいた生徒達は、
『Butter-Fly』の歌詞に当てられ感動した。
そしてこれから『宣誓』をする生徒会長に
    皆、「熱い視線」を送った。

      だが生徒会長は、
   慌てふためくだけで動かない。
 それに壇上にいる進路指導科の先生は、
    なぜかイラついてる様子。
 「どうしたんだろ?」と思ってたら、
   音楽が流れてる方向の生徒達が
   何やらざわついてるのに気付いた。
「何だろう?」と思って見聞きしてみると
どうやら今流れているこの『Butter-Fly』は、
学校が用意した「パフォーマンス」ではなく
  とある生徒の携帯「着信音」らしい。

    だが着信音(Butter-Fly)は、
     一向に止む気配が無い。
   どうやら問題の生徒は集会の最中、
  自身の携帯から急にButterf-Fy(着信音)
      が流れた事により、
  緊張して動かなくなってしまったようだ。
     そのせいで今流れている
   この『着信音(Butter-Fly)』は、
    しばらく止まる事が無いまま
      延々と流れ続けた。
  
    『無限大な夢の後の〜』
    『何もない世の中じゃ〜』
      『そうさ愛しい〜』
   『思いも負けそうになるけど〜』
  『Stayしがちなイメージだらけの〜』
     『頼りない翼でも〜』
     『きっと飛べるさ〜』

  そして 『On〜my〜Love』 を
     和田光司が言い切る所で
     問題の生徒が我を取り戻し、
     着信音(Butter-Fly)を切った。


    学年集会は一時騒然としたが、
      その後は仕切り直して
  集会最後の生徒会長の『宣誓』を行い、
      学年集会が終了した。