>>545
前年、日本で行われた世界選手権10000mではチェリモがリードし、タヌイが優位な戦局になり、スカーは破れ3位。
このレースには翌年の五輪でチェリモを妨害するハンモウ・ブタイブ(ブラヒム・ブタイブと重複するので、以降はハンモウ)も走っていて、この時彼は8位。
https://more.arrs.run/race/4562
まるでモロッコからケニアへの1年前の報復劇のような役者が揃ったバルセロナ10000m。
同国選手同士のチームプレイで強敵をマークしてやっつけるという作戦はままあるものですが、
ハンモウはチェリモの真ん前を長いこと走り、走路を塞ぐというもので、そのやり方が露骨過ぎたのでしょう。
もう少しチェリモの集中力を削ぐくらいに留めるものでしたら、ここまで大きな騒ぎにはならなかったかもしれません。
ただハンモウは周回遅れなので、やはりどうやってもその行為に不自然さは出てしまうでしょう。
この時ハンモウは既に36才で、どちらかというとクロスカントリーの方が主戦場の人でトラック競技の選手としては些か高齢で、当日決勝の参加者の中では一人だけ年代が違う。
https://more.arrs.run/race/3746
現在、Youtubeにはありませんが、ほぼレース全篇がdailymotionに。
https://www.dailymotion.com/video/x5p5nt9
ハンモウが介入せずとも、レース後半は完全にスカーとチェリモの一騎討ちだったので、失格か優勝かという措置も極端な気が。
暫定2位などの提案は出なかったのであろうか。