このデータはまた、平均的なランナーにも効果が出ることを示唆している。
この記事を読んでいる人の大半(1マイルを5分以内で走れる人には関係のないことだが)にとって重要なのは、
被験者の1マイルの走行時間が6分53秒、6分02秒や5分21秒(実験結果はこの3つだった)など異なっていても、
節約できた走行時のエネルギー消費量は同じだったということだ。
「これらの3種類の速さで走ったときに節約できたエネルギー量は、常に一致していました」と、
この研究を率いた生体力学者のウーター・フーグケイマーは語る。
「われわれはこれ以上遅い速度ではテストしなかったのですが、引き続き研究すればきっと興味深い結果が出るでしょう。
しかし一貫性の観点から言うと、このシューズを履いた被験者が1マイル5分で走ろうと10分で走ろうと、
同じくらいのランニングエコノミーの改善が見られるのではないでしょうか」