アルバム全曲レビュースレ in アニソン板
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
商業誌/サイトにありがちなオブラートにくるまれているようなレビューではなく、率直なアルバムレビュースレ。 CDを購入する際の参考になればと思います。 ■関連 アルバム全曲レビュースレ 18th(邦楽板) http://music8.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1209871679/l50 邦楽板アルバムレビュー保管サイト http://www10.plala.or.jp/puusan/review/al_dom/al_domtop.htm >>65-67 乙。その平田さんも今ではアイドルとのお仕事を中心にがんばってるよな。 この頃からきーやんは上手かったんだ...某奈々さん並に自重してねぇw >>70 つ ttp://www10.plala.or.jp/puusan/review/al_dom/a_hirano.htm Instinct / GRANRODEO 01. Black out ★★★ リードトラックである正統派ハードロック。一般的なハードロックのイメージと合致するサウンドだが、 トラック自体は緩急が出ており、音もよく作られている。 KISHOWの声も若干ヴィジュアル系(B'z稲葉の方が近いかも)寄りだが、勢いがある。 なのにポップな印象も抱くのはメロディラインのせいだろう。 02. デタラメな残像 ★★★☆ 8thシングル。ちょっとAメロの進行がマニアック。が、サビは強烈。 ただ、ラップは蛇足っぽいかな。ギターソロは邪魔にならない程度なのだが、 このタイプだともう少し暴れても大丈夫なような気がする。 これは他の楽器隊にも言えることだけど。 03. Darlin' ★★★★☆ ポップス寄りの次回シングルリリース予定曲(2008年12月発売)。 若干、パンクに誓いノリで突き進むファストトラックで、メロもキャッチー。 KISHOWの性質を考えると、このタイプの曲が一番性質を活かしているように思える。 ラストでは女性リスナーが喜びそうな音を入れている。 04. CANNON★BALL ★★ タイトルがポップなミドルチューン。二番ではちょっとしたボヤキが導入。 が、これはこのタイミングで入れる必要があるのか? 間奏ならともかく。 それ以外は悪くはない。が、ちょっと優等生過ぎるところがあるんだよなぁ。 耳の肥えたリスナーには面白みがないかもしれない。 05. 甘い痛みは幻想の果てに ★★★★ iTuneで先行配信されたデジタルシングル。楽曲自体は正統派ハードロック。 正統派トラックというのは実力が無ければ聴き映えがしないのだが、 KISHOWは若干ヴォーカルがヴィジュアル系寄りとはいえ、安定しているし、 ギタリストは六三四Musashiで十分に実力を証明しているので当然、良いトラックとなる。 ラップもタイミングも長さもバッチリ。若干歌詞が古臭いのが気になるが、 まぁ、それは許容範囲だろう。 06. アウトサイダー ★★★☆ ミクスチャーっぽいアレンジを施したファストチューン。最初こそ、それっぽい展開だが、 サビになると、急激にクサくなる素敵トラック。もちろん、KISHOWも負けじと サビ以外ではダーティな歌い方を多用している。若手では随分と起用な歌い手である。 わざと、音をダーティに仕立てているのが楽曲タイトルに寄り添ってるように思う。 07. Instinct ★? インスト...と見せかけて、GRANRODEOが喉や楽器を暖めている現場を録音したようなトラック。 08. 愛すべきSTUPID ★★★ で、エンジンをふかした結果がこれだよ! ハードになったツイストと言えばいいのだろうか。 そんな印象を抱いてしまった。歌い方のせいかもしれないけど。 曲はスローチューンだが、展開はかなりハード。バカ女を愛してしまった男の歌...かな。 しかし、前曲の流れからファストチューンになると思ったらスローチューンとは...。 ファストチューン好きのハードロッカーには肩透かしかもしれない。 ただ、ラストのギターソロは必見。官能的にピロピロ弾き倒しています。 09. ここにあるぬくもり ★★★★★ 非ハードロッカーにとってはようやくバラード。ハードロッカーには休憩地点。 そして、ここぞとばかりに生ストリングスとピアノを導入。く、クサい!クサすぎる!! メロディー単体も歌詞もクサいが、アレンジが余計にクサさを引き立たせている。 欠点はクサすぎて、普通の人には受け入れにくいことだろうな。 10. HEAVEN ★★★★ 5thシングル。イントロがピンクスパイダーっぽいw と思ったらSIAM SHADEっぽくなったよ! つまり、ジャパメタ総ざらい。 そりゃ、アニソンってことを考えなきゃハードロッカーに受けるわ。 曲はすごく身も蓋もなく言うとSIAM SHADE+hide(Zilchでも可)といったところ。 11. NOT for SALE ★★★★ 2ch的にはヘブン状態でおなじみのゲームのOP主題歌だった7thシングル。 にも拘らず歌詞は明らかにゲームに対する批判だろ、それw 若干、音が薄いのが気になるが、モッシュするには十分。 ギターも攻撃的なので、攻めたいときに聴くといい感じかと。 12. delight song ★★★☆ 自身発のノンタイアップとなった6thシングル。 タイトルを意識したのか、ポップス寄りのメロディとなっており、 アレンジも全盛期のSIAM SHADEのようなサウンドメイキングになっている。 万人受けしそうな空気だが、実は割りとテクニカルだったり。 13. Beautiful world ★★★★☆ なんとなくだけど、ドラマのEDに使われてそうなスローチューン。 若干ブルージーながらも、ブラスやストリングスを使うことで華やかにしている。 ちなみにドラムはそうる透という贅沢な起用。 途中でストリングスやブラスがハーモニカっぽい演奏をしているのが面白いし、 間奏でブラスがヴィヴァルディの春を吹いているのも遊び心があるし、 正にラストといった展開がすごく聞いていて気持ちいい。 が、個人的にはこの曲が終わるとつい、アンコールといいたくなる。 総評 ★★★★ 声優の谷山紀章a.k.a.KISHOW率いるハードロックバンドによる2ndアルバム。 前回は正統派ハードロックほ主軸に多様な展開を見せていたようだが、 今作では和製ハードロックを主軸にしているため、よく聴くとこれまで、 シーンに登場した日本のHR/HMバンドを連想させる楽曲がいくつか見られる。 正直、こうなると完全に好みの問題で、今作は日本のバンドの方が好きだという 人に向いているアルバムになっている。 SIAM SHADE、LOUDNESS、Lazy、hide、B'z等が好きな人にオススメ。 そして、ハードロック入門の一枚としても数えていいと思う。 久々にレビュー書いたけど、どっちかといえば本家向けのレビューかも。 で、今はMELLのレビュー書いてるんだけど...アルバム自体が向こう向けだから コッチに投下するか非常に迷っている。 あと、Asrielもコッチでおk? >>77 乙 まぁ…残念だけどどっちもオタ向けでしかないと思うぜ こっちに貼るのをお勧めする >>78 向こうは普通に声優アニソン歌手が投下されてるが… >>77 乙 どっちの住人により読んでもらいたいか、という基準で選んでみては? そのGRANRODEOのレビュー内容なら、向こうでも興味をもってくれる人がいそうな気がするけど。 こっちのレビューもあっちのレビューも、同じサイトにまとめられるんじゃないの? >>78 確かにw けど、KOTOKOが投下されてる実績もあるのと、 Red fractionがフロアで受けた経緯もあるから (とはいっても受けたのはG.M.Sのリミックスの方だが) その転が非常に悩みどころだったり。 >>80 そう言ってもらえると助かる。 まずはこちら向けのレビューとして書いてみるよ。 そして、レビューは実を言うと向こうに投下する目的で書いたんだ。 けど、自重してるうちに次スレに移動orz >>81 こればっかりはまとめサイトの中の人に聞かないとわからん。 中の人がチェックしていればいいんだけど...。 MELLSCOPE / MELL 01. SCOPE ★★★ 作曲は高瀬一矢が担当。なにやらKOTOKOが喜んで歌いそうなダークミドルチューン。 クリップも「どこのゴシックバンドですか?」と言いたくなるくらい。 歌詞も邪悪な雰囲気を漂わせている。どこかヴィジュアル系っぽくもある。 02. Red fraction ★★★★☆ 「BLACK LAGOON」OPでおなじみ、ハードトランスのメジャーデビュー曲。 アニソンかつ英語詞であるにも拘らず、しっかりとオリコン11位をゲット。 楽曲自体はI'veらしいといえばらしいが、高瀬自身がプレイするギターが さらにハードさを際立たせている。この曲でMELL=ヘヴィ+デジタルの 方式が組み立てられていったように思う。 03. Way beyond there ★★☆ 高瀬+中沢コンビによるミドルチューン。これまでの流れに沿ってダークに展開。 これもKOTOKO辺りが喜んで歌いそうな楽曲だなぁ。 美しいピアノの音色とダーティーで硬質なギターという対比の中、 感情的に揺れ動くヴォーカルが印象的に漂う構成となっている。 こうなると、完全なバンドサウンドで作って欲しくなるな。 04. repeat ★★★ PCゲーム「堕落」OPテーマ。過去楽曲が多いMELLだが、まさかこの曲を 引っ張ってくるとは思いもしなかった(^^; ゲームがゲームだけに、この曲もダークなスローチューン。 サイケっぽいシンセがなっているけど、メロディラインは若干、トライバル要素が 組み込まれている。だからなんだろうなぁ、最後の曲がああなったのは。 ちなみにこの曲、中沢曲かと思ったら高瀬曲だった(^^; 05. Virgin's high! ★★ 井内作曲の3rdシングル。そして、アニメ「スカイガールズ」OPテーマ。 最近のI'veで聴かれるようになったヘヴィーなファストチューン。 しかし、この曲に関して言えば別にMELLでなくてもよかったのではと思う。 最近、この手の曲を歌うようになった川田でも良いのではと思ってしまう。 それでも、英語交じりの歌詞を違和感無く歌えてるMELLの方が映えるのは確か。 06. no vain ★★★☆ 2ndシングルの2曲目。この曲と続く3rdシングルでは2曲目のPVが製作された。 ソフト路線のMELLはあまり注目させたくなかったんだろうか。 閑話休題。 楽曲はサイケ色が強いハードトランス。若干、アジアンテイストのメロディが特徴。 このメロディ...こりゃG.M.Sが喜びそうな感じがするなぁ。 (後にG.M.Sがリミックスを手がけていたw) 改めて、この曲はアニソンにしなくて正解だと思う。こんな濃い曲、向かないって。 07. Permit ★★★★ PCゲーム「真説 猟奇の檻」EDテーマ。I'veコンピ「Collective」にも収録されている メジャーデビュー前のMELLを代表するバラードナンバー。 原作詞はMELL自身が手がけているが、ハリー吉田が英訳を手がけている。 中沢と尾崎のコンビによって作られたこの曲はアコギ主体の王道バラード。 こうして聴くと、しっかりと作られていることがわかり、MELLも丁寧に歌いあげている。 休憩地点でありながらも、彼女の歌唱力を実感できる名曲。 08. Under Superstition ★★★ 井内作曲のミドルチューン。そして、またもダーク路線に戻りますよ。 出だしでビビるが、故障ではない。とりあえず、会社にいたければ上司の前で歌うな。 それくらいに歌詞が過激。曲も実はかなり狂気に満ちたアレンジを施してある。 09. Kicks! ★★★★ 3rdシングル2曲目。「Red fraction」「no vain」に続くハードトランス。 BPMはシングルカットされたハードトランスの中では若干早めに設定され、 キーも高め。されに、攻撃的な音をメインに据えている。 昨今のI'veトランスで攻めの一手に出たサウンドはすごく久しぶりだし、 音も実は「Vrigin's High!」より良くないかと思ってしまう。 10. The first finale in me ★★★★ 中沢作曲の王道バラード。こういうバラードはI'veだとえい子先生の土壇場って イメージが強いが、なかなかどうして、MELLも曲に合わせた歌い方をして、 違和感無く、楽曲の世界を表現している。 ダークな楽曲が連発されているので、これでようやく休めるといったところか。 ...なんか間違えてる。本来、こういう曲ってラストじゃないの? 11. 美しく生きたい -10th Years anniversary mix- ★★★☆ I'veデビュー曲のリメイク。オリジナルはPCゲーム「吐溜 -TRASH-」EDテーマ。 これまでのダークサウンドがウソのようにポップスへとシフトチェンジ。 とはいえ、「Kicks!」からこの曲だったら違和感でまくりだっただろうなw アレンジはトランス色が強いダンスポップ。楽曲のポップさにあっていると思うが、 流石にキーは下げないで欲しかった。 12. repeat -Deep Forest Remix- ★★★☆ 当時、Deep ForestがI've曲のリミックスを手がけるなんて想像し得なかった。 が、まさか実現するとは思っていなかった。ファンは愚か、本人でさえ。 実現した今となっては、とにかく驚愕としか思えない。 肝心のリミックスは...まぁ、予想通りDeep Forest特有の電子音とトライバル音が 融合したミドルチューンとしてリニューアルしている。 流石に大御所だけに音は素晴らしく、よくある投げやりなリミックスではない。 が、これはI'veユーザーに受け入れられるかと聞かれると悩む。 個人的には「I'veらしくないけど、リミックスとしては素晴らしい」かな。 総評 ★★★ MELLのメジャー初のフルレングスアルバム。ジャケット撮影等はフランスで敢行したとか。 楽曲は同じI'veならKOTOKOが喜んで歌いそうなダークサウンド満載で、 アップチューンはハードトランスがメインという、ある意味メジャーI'veの集大成。 しかし、楽曲は良くてもリピートするには重い音が大半を占めるこのアルバムでは 体力が無いとできないし、ポップチューンも後半に固まるというバランスの悪さが 目立ってしまっているのが最大の欠点。曲順をもうちょっとバランスよく配置すれば 名盤として十分に語り継げるレベルに持っていけるのだが、もったいない佳作。 蛇足だが、このアルバム、某店で購入したのだが 置いてあったコーナーがJ-POPでもアニメでもなく ヴィジュアル系コーナーにおいてあった。何故w にしても、レビューが少ないね。 アニソンだとレビューが難しくなるからかな? アニソン板でアニソンレビューしてもつまらないんだよ 基本シングルだし、アルバムってあんまり買わないよね>アニソン系 確かに、アニソン買う人ってその曲が入っているシングルは買うけど アルバムを買うのは歌い手のファンじゃない限りは難しいな。 そういった意味ではソニーが最近やってるコンピ商法は上手いな。 >>72 に触発されて初レビュー投下。彼らとゆかりのある人です。 dream link / 栗林みな実 1. dream link ★★☆ キラキラしたシンセから重いストリングスに繋がる表題曲。 アップテンポで疾走感はあるがサビで盛り上がり切らないという良くも悪くも煮え切らないシリアスなメロディに、生ストリングスが活躍する打ち込みダンスビートという組み合わせは合ってはいるが、装飾し過ぎで聞いていて疲れるのが難。 フランス料理のメインディッシュのようなもので、こってりとして満腹感は十分得られるが、正直1曲目からそんな重すぎるものを出されるのは……。 とりあえずこれとTr2、Tr14(つか菊田大介編曲)はBGMにはとことん向かない。 2. Love jump ★★☆ シングル曲でTVA『紅』OP。 前曲の流れを引き継いだアップテンポなトランスナンバー。 展開につぐ展開で、聞いていて自然と気分が高揚する歌メロが良い。 が、Tr1同様とにかく無駄に音数が多い。メロディ的に少なくした方がいい所までガチャガチャ鳴らしています。 もとはスレンダー美人なのに、ゴテゴテと着飾り過ぎてピザに見える感じ。自分が作曲したものだと遠慮がないのか。 ちなみにタイアップ作品には全く合ってないです。あれはない……。 3. Wonderful Worker ★★★☆ 「働くあなたって輝いてる〜♪」というニートフルボッコな曲。もとのメロディはラジオのコーナーで出来たものらしい、アルバム新曲その2。 アップテンポで弾むようなメロディに軽快な打ち込みサウンド、そして上のような歌詞と正しく応援歌。 栗林のボーカルはこういう軽快で明朗な曲調が一番生きる気がする。本人のコーラスも爽やかさを出していていい感じ。 ただ、サビの「素敵」と「綺麗」だけは音程が気になった。あれはわざとなんだろうかw 4. 抱きしめたその後で ★★ PS2用ゲーム『ガンパレード・オーケストラ 青の章 〜光の海から手紙を送ります〜』の主題歌。 栗林が作曲した場合、作詞も同じ栗林である曲がほとんどだが、これは珍しく作詞畑亜貴で栗林は作曲のみ。 とはいえ曲自体は栗林曲でよくあるメロディをギターメインのバンドサウンドで表現したもの。 歌メロがキャッチーなのは確かだが正直飽きやすい。畑亜貴の歌詞もこれに関しては普通。 いや、さすがに電波なのを持ってこられても曲調に合わなかったと思うが。 5. But,metamorphosis ★★★ シングル曲でTVドラマ『キューティーハニー THE LIVE』ED。 ちょっとavexっぽい、安っぽさと紙一重のデジタルサウンドに、ミドルテンポで暗く重いメロディと印象的なフレーズの多い歌詞が上手くハマっていて意外と聞き飽きない。 畑亜貴は電波だけじゃない、シリアス路線の作詞も上手いということを再認識させてくれる曲。 個人的にはこういう路線も良いと思うのだけど、売上は悪かった。 6. 涙の理由 ★★★★ TVアニメ『School Days』EDの1つ。 タイアップらしく、ずっしり重いバラード。 こういう暗く情念の籠った曲だと栗林のボーカルは泣いているように聞こえて意外にハマる。 メロディ・サウンド共にあざとく感じるほど重く、切ない。だがそこがいい。 間奏のギターソロも上手い流れで入ってくる。というか、飯塚昌明は自分(ギター)が上手く目立てるように作編曲している気が。 歌詞も非常に良く、「愛されなくても愛したくて 愛すれば愛されたくなる」というフレーズが個人的にはドツボ。 アルバムに収録されているにあたって歌が録り直しされているが、以前のとそこまで差はないと思う。 7. United Force ★★★☆ シングル曲でTVA『機神大戦ギガンティック・フォーミュラ』OP。 『Crystal Enargy』と同系統で、あれをコンパクトにまとめた曲、といったところ。 最初のAメロと大サビ以外のメロは短く、その展開の早さが小気味良く感じる。 シンフォニック要素を含んだサウンドを含めて、アニソン好きなら大方外さないだろうという手堅い仕事ぶり。 ちなみにこれ以降栗林作曲でシングルカットされることはなくなる。売上が低迷していたのが原因だろうか、しかしさらに(ry 8. 海から始まる物語 ★★☆ PCゲーム『Summer Days』のグランドED。 グランド、と付くような曲にこんなことを言うのは失礼かもしれないが、休憩地点、という言葉が良い意味で似合う穏やかなバラード。 海辺の波打ち際のようなトラックが静かでいい感じ。そのままゲームのBGMに使えそう。 ただ、こういう曲には甘くて鼻にかかったような栗林のボーカルは合わないような。 そう感じたので☆ひとつマイナス。 9. Rain Rain ★★★ アルバム新曲その3。 音数はTr8と同じく少なめだけど、こちらはメロディも楽器の音色も明るいので、栗林の歌声が良く映える。 ストリングスが普通はブラスでやるようなメロディを弾いてるのが面白い。 でも本当にブラスでやったんじゃ多分浮いてたので、ストリングスで正解だと思います。 10. Yell! ★★☆ シングル曲でTVA『スーパーロボット大戦OG -ディバイン・ウォーズ-』OP。 タイトル通り応援歌だけど、サウンドはTr3とは真逆。ちなみにリアレンジ。 兎にも角にもベースが目立ちまくり。明るい曲だけど低音部の強さはアルバム随一。 反対に歌メロはキーが高く、サウンドには埋もれてないが、印象に残りにくい。 個人的にはアリだけど、純粋に栗林のボーカルが聞きたい人にはどうなんだろう……。 11. Eternity ★★★☆ OVA『君が望む永遠 ?Next Season?』ED。 Aメロ〜Bメロの大半は静かに歌い、サビで一気に壮大になる王道バラード。Bメロラストからサビへの持って行き方が実にクサい。 重みのあるストリングスといい全体的なクサさといい、これぞバラード、というくらいのベッタベタさ加減が良い。 ハープの音やアウトロのあざとさも含め、バラード好きには文句なくオススメ。 難点は同じ制作陣のTr13と被り気味なところ。 あとこの曲に関しては間奏はギターソロじゃない方が良かったような。 12. divergence ★★★☆ PCゲーム『マブラヴ』(全年齢版)の主題歌。 疾走型打ち込みパワーポップ。A・Bメロでギリギリまで引き付けてサビで一気に爆発する、言ってしまえばいつもの栗林作曲だが、ストリングスやシンセ、バンドサウンド(打ち込みだけど)といった各楽器が潰し合うことなく互いを補完するように上手く配置されている。 疾走するメロは暗めだが、サウンドにヌケ感があるので暗過ぎると言うことはない。バランス感覚に優れた曲。 が、とにかく音質が悪過ぎる。音割れてます。間奏のストリングスが良い感じなだけに(ギターソロはいつものと変化が(ry )凄い勿体ない……。 13. 風と星に抱かれて… ★★★★ TVアニメ『舞-乙HiME』挿入歌。 1作品の終わりにふさわしい(元は挿入歌だが)新たな旅立ちを歌った壮大なバラード。 その前が分岐を歌っているだけに、この流れだとより説得力がある。 メロディアスな曲調でキーが全体的に低く、低音部もしっかりしているので根幹に力強さが感じられる。 特にサビは導き手であるストリングスもあって美しく、聴けば歌詞との相乗効果でラストには大きなカタルシスが得られるはず。これで音質が良ければ……。 ところでこの曲がラストナンバーじゃない理由って何でしょうか。 14. Next Season ★★★☆ シングル曲でOVA『君が望む永遠 〜Next Season〜』OP。 そしてこれがラスト。正直曲順を知った時はどうかと思った。実際今もそう思ってる。 水樹奈々の『HYBRID UNIVERSE』でも同じことを思ったなー……(あっちはラストがETARNAL BLAZE) 曲はシングルA面らしいアッパートランスチューン。相変わらず音数は多いが、今回はそれが曲の方向性に添っていることもあり、許容範囲内に収まっているかと。 ことさらにベタかつ劇的ななメロディも歌詞に合っているのでより良く感じる。サビの終わりはクライマックス、というにふさわしいほど。 しかし、本当に何でこれをラストに持って来たのだろうか。 総評 ★★★ 前回はオリジナルフルアルバムだったので、実にぶりのベストアルバムは、作曲者4人編曲者7人と、過去最多のクリエイターが製作に関わったものに。 編曲者の多さについては、以前までメインアレンジャーだった飯塚昌明を(こう書くと物凄い誤解を招きそうだが)谷山紀章にとられたのが原因か。 栗林自身、シンガーソングライターとして表に出れる機会が少なくなり、アニソン界における『栗林みな実』のアイデンティティは以前より弱くなった気がする。 しかし、そうした音楽性の変化を経て出来たアルバムは、今までのスタイル(栗林作曲×飯塚編曲)が好きだったんだよ! という人以外には皮肉なことに一番薦めやすい盤に。 メロディ・アレンジ面から見ても外れらしい外れはないし、上記の理由から今までで一番多彩な作品になっているので、栗林の声がダメでなく、現代のアニソンが好きならまず外さない佳作。 個人的にバラードの出来は過去作品の中でも随一だと思う。曲自体の良さもさることながら、今まで明らかに足りなかった栗林の声量が大分改善されたのが大きいかもしれない。 難点を挙げるとしたら2つ。 1つは多彩すぎてまとめきれなくなっている、というか菊田大介が編曲した曲(Tr1、Tr2、Tr14)の扱いに困っているのがよく伝わってくるところ。 サウンド面で目立ちたがり編曲の幅がお世辞にも広いとはいえない、という点では飯塚も良い勝負なのだが、菊田だけ浮いてしまうのはより特徴的なアレンジをするからなのか、飯塚と違って自分の楽器を持ってない=特定の場所で目立てないからか。 そしてもう1つ。ランティスは音質とかマスタリングとかもっと頑張りやがれ。 訂正 ×実にぶりのベストアルバム ↓ ○実に2年4ヶ月ぶりのベストアルバム 入れるの忘れたまま投稿してしまったorz 乙。 有名な曲を最後に持ってこないと最後まで聞いてくれないかも。 みたいな意識があるのかもね。 >>98 乙 菊田は確かに・・・(以下、悪口につき自重) ラストに激しい曲というのは、俺は結構好きなほうだな。 >>98 乙。まさか、自分のレビューが起爆剤になるとはw 栗林って割とクサいメロ書くよなぁ。 だからこそエレガと相性がいいんだろうなぁ。 桂冠詩人 SINGLE COLLECTION PLUS / ALI PROJECT 01. わがろうたし悪の華 ★★★☆ 文字化け対策の為、ひらがなで。正式なタイトルはオフィシャルサイト等で 確認してくれ。冗談抜きで一発で読めない。 本人達にとっては二度目となるコードギアスED曲。 いつも以上にストリングスをフィーチャーしており、優雅なメロディーが特徴。 そして、歌詞は結構えげつない。これをよくあの時間帯で歌えたなぁ。 あまりに壮大すぎるので、このクサさに耐えられるかがポイントだろう。 蛇足だが、PVは危険。特に後半。ホモとか野郎の裸が嫌いな人は見るなよ。 が、誤ってそういうシーンがHEY×3で流れたときは硬直したよ...。 02. あら皮 ★★★ 一曲目のカップリング。こちらも文字化け起こす可能性のある漢字なので ひらがなとさせてもらった。正式なタイトルは(ry こちらもストリングスがフィーチャーされているが、音の作りとか、 コンセプトありきな所や、大作になりそうな展開はモロにプログレ。 クラシック好きのプログレファンにはたまらないだろうが、 普通の人には少し重過ぎるんじゃないだろうか。 03. 勇侠青春謳 ★★☆ PVでの極妻な衣装とメイクで好事家の間で話題となった初のコードギアスED。 歌詞の内容はモロに戦時中の日本を連想させる内容。 楽曲はそれに見合った強めのリズム隊が特徴で、ストリングスはいつも通り。 なんとなくだけど、軍歌っぽくもある。 04. 鎮魂頌 ★★★★ (一部政治思考の持ち主は★×0) オリジナルは「Dilettante」に収録されているバラード。 A.スカルラッティ「Son tutta duolo」を引用している。 歌詞が靖国の英霊についての内容を含むため、特アで歌うには勇気が要るかも。 三曲目のカップリングとして収録されるに当たって、 大幅に前奏を始めとしたアレンジが変更されている。 ただ、日本人なら一度くらい、歌詞に目を通してみるといいかもしれない。 05. 亡國覚醒カタルシス ★★★★★ 軍服と着物、そしてマリリン・マンソンのようなメイクを施し、十数年ぶりにPVが PVが作られた、『.hack//Roots』EDテーマ。にしては右寄りの内容w 本作収録のシングル曲の中ではロック色が強くなっており、メロディも 発売当時の集大成ともいえる良作。正に、アリプロにとっては自信作だろう。 実際に四つ打ちプログレとしては完成度が高く、 プログレロックとしても十分に通用する音楽だろう。 06. 水月鏡花 ★★ 5曲目のカップリングだったバラード。シングル曲では割と珍しく、 生のオーボエ等が使われている。 穏やかに進行するため、少々退屈かもしれない。 綺麗なのは間違いないのだが、展開が若干、ミニマルなのが難点かも。 07. KING KNIGHT ★★★☆ イントロでプロコフィエフ『ロメオとジュリエット 「モンタギュー家と キャピレット家」』を引用しているプログレ。 実はアリプロにとってはお家芸とも言える構成で、 メロディもだが、アレンジもアップテンポナンバーの中では 珍しく非四つ打ちを多用しており、ギター音(?)も暴れている。 出来ればここで、ギタリストを起用して欲しかったのだが...成立してるからOK。 08. 白堊病棟 ★★☆ パイプオルガンとフーガっぽいコードから「白アリ(優しいアリプロ)復活!?」 と思いきや、軍事病院を連想させる歌詞と憂いを秘めた、アコギ主軸の アレンジ、哀愁漂うメロディラインを使用した悲しい曲。 情緒タップリに歌い上げるアリカ様の歌声には説得力がある。 トータルとして、クサいが、アニメサントラの曲としてはもうちょっと クサくてもいいかなと個人的には思っている。 09. GOD DIVA ★★★★ モーツァルト作の『夜の女王のアリア「復讐の心は地獄のように胸に燃え」』を 引用した(何故あのスキャットをたやすく出来るんだ、この人は)四つ打ちプログレ。 歌詞はアニメの楽曲というより一部2chにピッタリ、人の不幸に対する 反応を皮肉っているのが面白い。アレンジは例のスキャット以外はいつものアリプロ。 なお、作中でのこの曲はあまり場面にあっていなかったとのウワサ。 10. 汚れなき悪意 ★★★ 美しいメロディを用いたバラードなのだが、アレンジが邪悪。 だからこそ「汚れなき悪意」というタイトルなんだろう。 静かに展開する中で、どこか邪悪な低音が静かに息をする不思議な構成。 11. 少女殉血 ★★★ レオンカヴァッロ「道化師たち」を引用した四つ打ちサウンド。 妖しげに蠢くヴァイオリンとTB-303が曲の妖しさを増幅させ、 サビ前の囁きがエロく聞こえるのは気のせいだろうか。 歌詞も耽美派の王道を行く言葉遣いのため、普通の人には気持ち悪い曲だろう。 12. MOTHER ★★★ 不安定な音程で出迎えるバラード。しかし、歌が始まればようやく 綺麗で優しいアリプロがこんにちは。母親になりたい、か弱き少女が 主人公で、内に秘めた母性をアリアのように歌い上げる。 子守唄のような楽曲なので、ご両親も安心! ...多分。 13. 桂冠詩人 ★★★ 絢爛豪華にフルオーケストレーションでお送りする新曲。 本人曰く「歌詞は私が想う、詩人の宿命、みたいなことを書きました」と 明言しているように、本人が作詞行為に対する心情を描いている。 前回のベスト同様、レクイエムっぽい編成はやめて欲しかった。 (レーベルも違うんだから、その辺りも活かして欲しかったところ) 14. 鬼帝の剣(orchestral arrange ver.) ★★★★☆ 最新シングルのオーケストラアレンジ。一言で言えばラスボス曲バージョンw オリジナルはアリプロ流インダストリアルプログレッシヴロックだったが、 こちらでは紅白における小林幸子が出てきそうな迫力を持っている。 ただ、歌詞無しでスキャットのみにすれば大河ドラマのメインテーマでもイケそう。 そういった意味ではオリジナルより好きかもしれない。 総評 ★★★ ALI PROJECTビクターでのベスト盤二枚目。 ビクターでのベスト盤を聴いて改めて実感したのが、アリプロは 元々プログレバンドであり、今回は原点に立ち返りつつ、 現在の長所を上手く原点へ向かわせることに腐心していたことだろう。 前回はポップスを前半に配置させていたので、世界観の統一を 計るのが困難だった半面、大衆性を持たせることができた。 が、今回は完全に本来の姿しか見せていないので、 ポップス好きにはキツイ内容となっている。 プログレバンドとクラシックを好み、なおかつ愛読書は 耽美派作家ですって人は間違い無く名盤として聴けるだろう。 ただ、毎回思うのだが...何故シングル曲を散らさないのだろうか。 その方が薔薇架刑みたく、ダレることが少ないのだが...。 >>109 乙 今回「コトダマ」入ってるのかと思ってたら入ってないんだ >>110 それはランティスからのリリースだからな 誰か、同人系アルバムのレビューを書くという猛者はおらんのかね? >>113 じゃあ、『Coppelia』(Ether)、『夢の繭紡ぐ盲目の輪舞』(Asriel) 『JUDGEMENT DAY』(MintJam)、『葬月エクレシア』(少女病)のどれかで。 てことで(?)、こちらも同人系CDのレビューを...。 Alice in the Ncrosis -GRAND EDITION- / 六弦アリス 01 メタモルフォーゼ ★★★★☆ ホンモノのクワイアをぶち込み、アンナ嬢のソプラノヴォイスが遺憾なく発揮される ゴシックテクノ。打ち込みリズムなのはわかるのだが、深みのある音に仕上がっており、 ストリングスの音もヤニっぽさが出ているのが驚き。本当に素人の作品か!? シンフォニック性は先駆者のALI PROJECTとは違う方向に発揮されており、 ALI PROJECTが室内音楽なら、六弦アリスはジングシュピールといったところか。 02 空想イデア ★★★★ さて、オペラで言えばちょうど最初のアリアが始まったところか。 一曲目とは打って変わり、アンナ嬢は妖しいアルトヴォイスで歌い、語る。 リズムこそテクノだが、ゴシック特有の退廃的な美しさと激しいギターは健在。 このような音楽性を打ち出したユニットが少ないだけに、スタンダードになりうる ポテンシャルを感じさせてくれるのは、もはや驚愕の一言に尽きる。 03 マスカレード ★★★ 妖しげなワルツで幕を開ける第三楽章。ここでアンナ嬢は甘い歌唱を披露。 しかし、それはただの前振り。妖しいワルツは黒い感情を吐き出すための 前振りに過ぎなかった。楽曲自体はマリスミゼルファンにはたまらない タンゴワルツ。さぁ、踊り狂う準備は出来た。 04 Innocent Black ★★★☆ 甘いシンセ音でなり始める疾走曲。ホンモノのギターと同じぐらいに重いリフが 全体を駆け巡り、ドラムやベースも容赦なくヴォーカルに降り注ぐ。 が、ヴォーカルも負けじと漂うようなヴォーカルで勝負に出ている。 一見、埋もれそうな歌い方ではあるが、楽曲の空気を考えると妥当。 シンセベルが煩いのが欠点か。せっかくのヴォーカルが打ち消される。 てか、このアコギも打ち込みなのが信じられん。 05 Perfect 『EDEN』 ★★★★☆ 中近東の香りを漂わせるミドルチューン。ギターも妖しくなっている。 歌詞はかなり危険だが、曲はかなりキャッチー。ベリーダンサーの美女が出てきそう。 感想で聴けるギターと笛の掛け合いはより、曲の妖しさを増幅させる。 06 緋の軌跡 ★★★★ 本作唯一のアンナ嬢作詞・作曲のメロスピ。ヴィジュアル系にありそうなメロディだが リフの重さや表現の立体感がそこいらにいるバンドとは比べ物にならない。 なのに、サビがキャッチーなのはまるでJanne Da Arcではないか。 もしかしたら、普通にCDショップに売ってそうな青い歌詞っていうのも面白い。 が、そうだとしたら普通はゴシック色の強いヴォーカルと音を使わないかw 07 月ハ照ラセド、少女知ラズ ★★★☆ 穏やかなピアノと物騒な歌詞でお送りするバラード。で、サビで爆発。 なんだか展開がX JAPANを連想させるくらいにクサいw メロディだけなら名曲だろうが...歌詞が物騒すぎて、人に勧めにくい。 そして、ギターソロは泣きまくり。どうやって打ち込んだんだ、これ? 08 センセイ、アノネ。 ★★★ 重たいリフがグイグイと耳に迫るミドルチューン。こちらも中近東の香りが。 コーラスは妖しく、歌詞は物騒。歌声も独特すぎて、返って聴きやすい。 重く、美しいギターソロやクワイアも飛び出す、インダストリアルメタル。 ラストの歌詞がエグい。 09 Alice in the Necrosis ★★★★★ ようやく、このアルバムのハイライトと言えるメロスピがお目見え。 どこか狂ったように(良い意味で間違った方向に)まっすぐなヴォーカルが噛み付く 正統派メロスピ。ツーバス鳴らすわ、ギターもわめくわと文句なしのメタル。 歌詞は...これ、親近感を覚えたら最後かもしれない。 世間に認められず、身内に味方がいないとこうなるって一例だな。 10 少女ハルヱ ★★ 9曲目のオルゴールバージョン。むなしく響くその音色をバックに、 もう一度、9曲目の歌詞を読み返してみよう。 11 Necrosis ★★★★ 正統派シンフォニックスピードメタル。少女の狂気コエー!! そして、どう聴いても打ち込みに思えない楽器隊。 こうして純粋なメタル曲を聴くと、この人たちの凄さがわかる。 12 母の願い ★★★☆ アコギによるインスト。...打ち込みなのに、リアルなんですけど。 最初は冗談抜きでギタリストを呼んだのかと思った。 曲は10曲目と同じ、9曲目をモチーフにしている。 カフェ向けかな。歌詞の内容さえ考えなければ。 総評 ★★★★ 六弦アリス4枚目のアルバムのリメイク版。オリジナルと比べて、格段に 音質が向上し、わざわざ3枚に分けていた楽曲を一つのCDに纏めている。 そのおかげで、ようやく物語のつながりがわかってきたのは嬉しい。 アレンジの打ち込みレベルは既にプロでも十分やっていけるレベルで、 今更ミュージシャンを呼んでもしょうがないくらいに完全に打ち込めている。 流石に歌詞の内容が内容だけに人を選ぶので、万人には勧められないが、 心底、ゴスロリに使っている少女やメタルフリーク、ヴィジュアル系ファンなら 間違い無く買って損はないアルバムになるだろう。 ただ、完成度は間違い無く高いので、今後、音楽をやって生きたい人は 勉強の一環となるんじゃないだろうか。世界観は別にして。 ageついでに。 本当は新譜もレビューしたかったんだが、 やっぱり、六弦アリスでも評判の良いこのアルバムをレビューしたかった。 緋のローレライも捨てがたいんだけどねぇ...。 サンホラはレビューしにくいな (書いていて、凄く疲れる。主にRevoのヴォーカルとかw) >>86 佳作とは中々辛いなぁ 個人的にはかなりの良盤だが でもこんな風にちゃんとレビューできる人ってすげーよな 俺なら「この曲はマジやべぇwww」とかしか無理だわ ANOTHER BEST / いとうかなこ 01. 籠の鳥の孤独 ★★★★ PCゲーム『神樹の館』OP主題歌。美しくも寂しいメロディを 儚げに歌い上げるいとうの技術もさることながら、 ピアノを軸に、アコギやパーカッションが見事にヴォーカルを支えている。 途中で疾走するパートには思わず息を呑んでしまった。 たまに尺八が出てくるが、これはなくても良かったとおもうぞ。 02. La Liberte ★★★★☆ PCゲーム『七人のオンラインゲーマーズ』OP主題歌。 なんと、フランス語で歌い上げている。作詞家スゲー。 曲はヘミソフィアみたいな感じ。幻想的なバックトラックに いとうの包み込むようなヴォーカルがマッチしている。 言葉がわからなくても、楽曲の空気から開放感が伝わるような気がする。 03. 神の摂理に挑む者達 ★★★ PCゲーム『機神飛翔デモンベイン』イメージソング。 ロボットゲームらしく、壮大なスケールで描かれた歌詞が特徴。 そして、ロボットモノといえばということで熱いギターバッキングがあり、 否応無く歌の世界観へグイグイと引っ張り込んでゆく。 ...のはいいのだが、これはいとうのヴォーカルに合ってるのか? アレンジもギターやドラムといったバンド部隊はいいのだが、打ち込みが 奥に引っ込んでいるのが非常に気になった。 要所要所で目立っているかと思えばそうでもないし、 支えになっているかと思えばそうでもない。もっと臭くしてもいいと思うぞ。 そしたらターヤ在籍時のNIGHTWISHみたいと叩かれてるかもしれないが。 04. TRIGGER IN MY HEART ★★★★ ラジオドラマ『カオティックルーン』OPテーマ。 ダークな世界観を纏うゴシックロック。うねるようなシンセとギターが 妙に癖になり、広がるようなシンセが心地よい。 この曲だといとうの声質が十分に生きているように思う。 乾いたかのようなインダストリアルサウンドも好印象。 05. 悲しみの向こうへ ★★★★★ 史上最低の主人公がnice boat.されることで有名なあのゲーム(アニメ)の曲。 メロディラインは流石に素晴らしく、淡々としているようでしっかりと 地についた歌い方が意外と曲にマッチしているから恐ろしい。 もちろん、ゲームプレイ後やあのアニメの後半を見た後だと鬱になるので注意w 何気にバックトラックも良い仕事しているのもポイント。 シンプルながらもちゃんと泣かせているところは泣かせている。 06. 約束 ★★★ そして、ハートフルボッコシリーズは続くw こちらはドラマCD『School Days Little Promise』OP主題歌。 歌詞はとにかく暗く、メロディは淡々としつつも優しく、アレンジは壮大。 何、この鬱になる『聖母たちのララバイ』は。 歌詞の最後は希望に繋がるといいね。あの作品に救いがあるとは思えんが。 07. ワルツ ★★★☆ トドメのハートフルボッコw こちらはアニメ版『School Days』ED主題歌の一つ。 イントロから鬱全開のコード進行だし、歌詞もどうしようもないくらいにダーク。 これを聴きながら通勤・通学することはオススメできません。 何気に歌詞を読むと、アニメやゲームを知っている人ならニヤリとするものが。 08. Friend ★★★★★ やっと、鬱ゾーンから脱出。余計にまぶしく聞こえるぜ。 てことで、PS2ゲーム『ひぐらしのなく頃に祭 澪尽し編』EDのこの曲は 志倉千代丸による優しく、懐かしいバラード。 弦の使い方とか、リズムがメロディラインに沿うように考えられている。 このように、包み込むような歌声が心地よい曲なので、お休み前にオススメ。 09. 愛は此処に ★★★☆ ビデオ・アニメ「機神合体デモンベインLIVE! −7つの機神がひとつになって−」より 収録されたロックバラード。明るいメロディラインが心地良く、 ライブ映えする音を効果的に用いているのが好感触。 ロボットアニメだけでなく、ドラマにも使えそうなフレーズも良い。 10. Heartbreaking Romance ★★ アニメ『破天荒遊戯』OP主題歌。 急激にテクノ色が強くなる、90年代avexサウンドを髣髴とさせる四つ打ちトラック。 うーん、いとうの声質だとこの手のサウンドだとバックが薄く聞こえる。 ギターを加えても同様で、どうしてもしっかりとした生音が欲しくなる。 それか、トランス色を強めてくれた方が、彼女の声に合っているのではないだろうか。 これなら、いとうじゃなくて普通のアイドルとかに歌わせた方がいいな。 メロは思ったほど悪くは無いんだがねぇ...。 11. 静かなるMoon Sign ★★★★ PCゲーム『シャマナシャマナ 〜月とこころと太陽の魔法〜』OP主題歌。 ケルトミュージックに通じるメロディと泣きの入ったフィドルが 見事にいとうの歌にマッチしている名作。 日本人にとって、やはりケルトミュージックは馴染みやすいらしい。 何気にアコギがいい仕事をしており、バンマスとして味わい深い音を出している。 12. 琥珀の記憶 ★★★★ PCゲーム『シャマナシャマナ 〜月とこころと太陽の魔法〜』ED主題歌。 こちらはフォークトロニカと言うべきか。音響系エレクトロニカとフォークの融合。 前曲同様、ケルトミュージックの要素はあるが、どちらかといえば UKフォークと言った方がいいかもしれない。 メロディーは結構泣いており、エレキギターもしっかり泣いている。 泣きのメロディーを聴きたい人には勧めたい。 13. From This Place ★★★☆ アニメ『おねがい☆ツインズ』イメージソング。 暖かいアコースティック中心のバラード。どこかGARNET CROWっぽい。 語りかけるようなヴォーカルがみずみずしく、どこか緑の香りがする曲。 アコースティックライブで聴くと、より味わい深くなりそうな気がする。 14. Even Though You Left ★★☆ iTuneで配信中のデジタルシングル。 元ネタは『オルタネイト・ファントム』のBGMの中の一曲から。 渋めの音を中心にしたアーバントラック。 バックトラックはいいのだが...もうちょっとソウルフルに歌ってもいいと思う。 本人はジャズを意識しているかもしれないけど、伴奏に負けている。 15. PARADISE ★★★ 海外を意識したと言うデジタルシングル。 英語で紡がれたラブソングはMejaを連想させるポップス。 悪くは無いんだけど...スウェディッシュポップスは流石に今、流行ってない。 そういった意味では時代に乗り遅れちゃったなと思う。 もうちょっとファンク色を強くすればMaroon5っぽくなりそうだけど。 英語の発音も日本語訛りが強い、カタカナっぽさが強い。 総評 ★★★ いとうかなこ選曲によるベスト盤。とはいっても大半がPCゲームからなので、 実質、ゲーム提供曲の中で過去のアルバムに収録されなかった曲を中心に セレクトされた企画盤と言っても差し支えないだろう。 出だしはいいのだが、『School Days』祭で鬱になったり、 後半はいささかパンチ力に欠ける仕上がりになっているため、どうしても リピートするときは前半に偏りがちになるのはつらいところ。 曲数も非常に多く、ダレてしまうのも欠点。もうちょっと曲を絞るべき。 >125 乙。もともと未収録曲数の多い人なんだけど、確かに15曲は多いよな……。 そしてスクイズ祭り噴いたw 確かにあのコンボはきついw >>126 実はそのスクイズゾーンが聴いててしんどかった。 変に本編の知識を知ってると特に...。 それでも、個人的にはポップス系を4曲減らして、 代わりにSTILLの英語バージョンのような曲を 入れた方が良かったかなぁ、なんて思った。 >>114 ごめん、ひとつも持ってないわw レビュー乙です。楽しくよませていただきました。 メイン☆ストリート/May'n 1. May'n☆Space ★★★☆ 菅野作曲。相変わらずの意味不明なメロ、どっから捻り出してくるのか。 借用しているようなしていないような進行にアレンジも頑張ってついて行った感じだが、 サビで完全に浮つく。目的地の分からない曲にアレンジが困惑しているよう。 というか菅野はこんな曲を他人にアレンジさせてはいけない。 第一印象は強くないが、それでも惹かれるものがある。 みんなで盛り上がれるように、というコンセプトの曲でライブで聞くと映えるし盛り上がる。 2. キスを頂戴 ★★★ R&B風味の曲。1フレーズ1フレーズはそれぞれ味のある旋律だが、曲全体としての流れが悪い。 イントロAメロのバンドサウンドを経て、Bメロの1小節目が美しい。 その流れを維持すればいいもののサビで重厚な音へと移るに従ってBメロの余韻は完全に消える。 あと、あまりにもデジタルなシンセの親和性が低いのが残念。 3. BLUE ★★☆ 本人作詞作曲。とにかく言葉の語呂が悪い。語感は割と良いんだけどね。 それが幸いしてか、妙な歌い回しが巧さを感じさせる。 サビがとにかくお粗末。使い古された進行になんとな音符を置いた感じが見える。 たぶんピアノ、しかも手癖で作曲していると思われるが、 あまりにも単調でつまらないし目を引くものがない。ありふれている。 サビ以外は歌で良く聞こえるが、全体を通して美しい旋律はない。 アレンジもあまりにも当たり障りがなく、語るべき点も少ない。 4. Glorious Heart ★★ グータンヌーボのED曲。アニメじゃないなw どこにでもある旋律、ありふれたアレンジ。サビ前にドラ連打の「盛り上がってください」には辟易。 良い声してるな〜英語の発音意外と綺麗だな〜。 5. WHY? ★★★☆ 第一印象は一番良い。けだるげなAメロが気持ちいい。 Bメロがなしでサビに行くのは確かにドキッとして効果はあるが、ややつなぎが雑。 サビも元気の出る明るいメロディで心地よい。シンコペーション気味のギターがちょっと気持ち悪い。 ギターそのものというより、それによって生ずる間を埋めて欲しかった。 良い声してるんだからコーラスで間を埋めれば良かったのにと思う。 というかサビ、コード変えでも良いんじゃないだろうか。 6. 嫌、嫌 ★★ 本人作詞作曲。まず構成がまずい。 何のひねりもなくT→Ym→TでA→B→サビと運ぶのはもう氾濫状態。 (自分は音感良くないので不正確ですが) というか初めて作曲したピアノ弾きが陥る溝に、もれなく落ちた感じが。 BLUEと同じく、手癖で作曲するのはやめた方が良い。というか作曲はもう・・・。 7.ライオン ★★★☆ もともとデュエット曲であるこの曲、しかもデュエットのお手本のような曲(だと思っている)。 中島愛との代わる代わる、畳みかけるようなサビを 力強いベースが導き、ストリングスが包み込む印象だったが、 一人で歌ったがために、サビで同じ旋律を繰り返す意味がなくなってしまった。 全体としてアクセントが減り、冗長なイメージになった。 総評 ★★☆ 10万枚売り上げた歌手の作品にしては粗末な作品。 「シェリルのイメージを引きずっている」などという反論は論外で、明らかにクオリティが低い。 平凡なアレンジに、平凡なメロディ、平凡な構成、平凡な歌詞。 レビュワーが言ってはいけない言葉かもしれないが、語る点が少なすぎる。 ただ、どの範疇で比較するかによるが、やはり歌には魅力がある。 というか歌のおかげで聞けるという部分も大きい。 アドリブ風に旋律を変えるところは面白い音を選んでいると思うし、非凡なものもある。 菅野におんぶにだっこだったマクロスの次がこの出来とは先が思いやられるものであるが、 本人が作曲をやめて、ボーカルに専念し、しっかりとした作編曲がつけば いつでもアニソン界の頂点に立てるとは思う。 考えてみると、それがマクロスだった気がしないでもないがw なんだかんだで2008年のアニソン界はマクロスが席巻したと言えるし。 そういったヒット作でデビューしたことが吉と出るか凶と出るか。 may'nのレビュー書いてみた 私情は排除できてないかもな〜 客観的に書いたつもりではあるけどもw 誤字脱字間違いあったらスマソ >>131 乙。レビューは多かれ少なかれ、私情が入ってしまうのは仕方ない。 結果的に"主観"をどう"客観"に埋めるか、がポイントだし。 けど、この人は確かに自分でメロディーを紡ぐタイプじゃないな。 声質からして、じっくりと聞かせるタイプの作曲家とタッグを組んで欲しいな。 >>131 乙〜 正直シライシとMay'nは相性が悪いと思う 絶対無理だけど渡辺善太郎とかjin nakamura に曲提供してもらいたいなぁ Superflyの多保さんとかもよさそう >>134 まんま真綾じゃんと思ったからってわけでもないけども、 かぜよみ/坂本真綾 1. Vento ★★★★★ 窪田ミナ作詞作曲編曲。坂本真綾史上一二を争うほど美しい曲。 挿入歌として使われそうな雰囲気でストリングスからのイントロ。すぐに参加するピアノ。 美しい音色が互いにアイコンタクトをするかのようにタイミングを計り、坂本真綾の歌声が入る。 坂本真綾の歌声は単純に美しいと言われがちだが割と特殊な方で、 母音が非常に強く出る高音と、子音の目立つ高音が出せる。 後者は非連続的な微分音が、音量の大小の差をなく美しく発せられるというイメージ。 (言葉にしにくいが8音階よりももっと細かい音階で和音を作っていると考えてください 子音が強く出せるから英詩曲が綺麗に聞こえるのかもしれない) 微分和音に音量の差がないために、その声が弦楽器的な音を出す。 とまあ簡単に言えば単純に美しい声を、見事に生かしているのがこの曲。 さらにその声をコーラスとしても重ねて、楽器と声が融合して極上の旋律を奏でている。 アレンジだけでなく曲自体も、劇判的な進行をしていてポップスとは縁遠い。 ちなみに歌詞はエスペラント語でかかれている。エスペラント語はラテン語がもとになっているらしい。 子音が装飾音的に働き、坂本真綾の美しい母音を飾っているように聞こえる。 短いのが残念でならない。このコラボが再びありますように。 2. トライアングラー ★★★☆ マクロスFのOP曲。この曲はアニメのOPだから意味があり、価値がある。 電子音的な音も入り交じりながらの、サビ一発目の音の置き方はいかにもアニソンっぽいかな。 Aメロ、Bメロ、サビそれぞれに美しい旋律があるということもなく、 きれいだなと思うのはサビ前の「今すぐtouch me」と、間奏あたりのコーラスワークぐらい。 目を引くのはのたうち回り続けるベース、特に後半のじっとしてないっぷりは清々しい。 それからストリングスとシンセ音、ベースが収束していく感じは気持ちいい。 あとやはりアニソンを分かっているなとも感じる。これが流れるとOPだ!って思う。 が、アルバム単位で見るとどうしても浮くね。まあ覚悟の上だろうから目をつぶりましょう。 3. 風待ちジェット〜kazeyomi edition ★★★☆ 既存曲の再アレンジバージョン。打ち込みが印象に強かったオリジナルと変わって、 ギターが目立つバンド色の強いアレンジに。 良い意味でのインディーズっぽさが出ていて好きな人にはたまらないのかもしれない。 間奏の変な拍子が面白い。意味があるかは分からないけども。 ただ、わざわざ再アレンジする意味があったのかと言われると簡単には頷きがたい。 それに曲を通してちょこちょこ現れるバイオリン?の音がなぜか異常に安っぽく聞こえる。 4. Remedy ★★★★ 鉄のラインバレルED2。とても上手くまとまっている。 Aメロのメロディラインがいきなりテンション高いのに微妙に驚きはするが、許容範囲。 サビも綺麗だし、加速的に盛り上がっていく構成も素晴らしい。 何よりアレンジの妙が光る。非常に目的地のしっかりしたアレンジだと感じる。 コーラスとストリングスをがっちりと付けて曲の形を明らかにしながら、 サビの裏で鳴るピアノが心地よい。 それから本人作詞の詞もよい。語感の良い言葉を探して見つけるのではなく、 「ずっと」とか「もっと」という柔らかい印象を持つ副詞をサビにぶつけるあたり粋だね。 歌詞、曲調ともに希望にあふれる曲で個人的にも好きです。 5. 雨が降る ★★★ 鉄のラインバレルED1。逆に個人的に好きになれない曲です。 サビ以外の部分は楽器を少なめにして、声で押し通す感じなのだが、その音程が高い。 弱々しいギターと高いメロディラインのではちょっと安定感がなく、ふわふわした印象が残る。 それがサビを導き出す効果を作っているかと言うとそうは感じない。 サビのメロディも取り立て美しいとは感じないし、サビ4拍目、5拍目の音は汚いとすら感じる。 2番はパーカッションが入ったりで少しは落ち着くし、後半の転調後は違和感もずいぶんなくなる。 Ventoで語った美しさとは違って、この曲の声は下品なイメージすら感じてしまう。 坂本真綾の高音はもっと楽器的な使い方をした方がいいんじゃないかなと思う。主観だが。 メッセージを語らせるにしては音程が高すぎた。 6. Get no satisfaction ★★★★☆ 素直に一言、カッコイイ。ギターで幕開けのイカしたイントロから流れるようにAメロに入る。 Bメロに入る瞬間のベース、ドラム、ストリングスの安定感に聞き惚れる。 サビが力強い。繊細でお洒落なパンクバンドのよう。 のびのびと歌う声が先陣を切って、弦やドラムがついてくる様は聞き手をどこかへ引っ張っていくかのよう。 そしてこの楽器構成、演奏の曲なのにサビでシンセの音を入れるのが刺激的でシビれる。 3:12以降の展開が、4分強の曲に起承転結を与えると同時に、走馬燈のように曲を振り返ってくれる。 真綾の過去の曲で言うとマメシバやThe garden of everythingみたいな。 ここらへん「ハー」だけで聞かせるあたり、本当に素晴らしい歌声だと思う。 枝葉末節に不備がなく、曲全体が弾丸のように進んでいく爽やかな曲。 7. 蒼のエーテル ★★★☆ マクロスF挿入歌のカバー。伴奏はピアノのみ。 初めてオリジナルを聴いたときは、こんな素直で美しい曲があるのかと感動した。 で、カバーしてどうなったかというと、曲の毛色が変わったかなと。 楽器は減ってピアノだけになった一方、ピアノは複雑になってる。 オリジナルは伴奏が歌のためにあり、歌を引き立てていたが、 カバーされて歌と伴奏が対等の関係に近くなった。ちょっと凝りすぎと思う。 詞は素晴らしい。対比の押さえ方や韻の踏み方。波と粒子を対比として押さえた点も秀逸。 8. 失恋カフェ ★★★☆ 前半はジャジー。タイトルにかけてなのかカフェっぽい。 ベースに味がある。パーカッションも良いし、脱力した歌い方がお洒落。 聞き所は3:13あたりから。ここからの開放感のために曲が作られていると言っても良い。 一聴の価値あり。キター!って言いたくなる。 力み過ぎず、手抜き過ぎず、アルバムに収録されるのにぴったりの良曲。 9. SONIC BOOM ★★★☆ これもうまくまとまっている曲。イントロからストリングスをメインに置き、 Aメロ、Bメロはシンプルな楽器構成で声と弦を聴かせ、サビで一気に盛り上げる。 ギターもドラムも気持ちいいんだけど、やっぱりコーラスが絶品。優しい。 このコーラスは偉大。本当に偉大。曲全体を見ると結構シンプル。よくある曲でもある。 10. ピーナッツ ★★★★ こちらもジャズ風味。まず聞くとかわいい!と思うはず。 メロもアレンジもコーラスの付け方も、どことなく懐かしい。 DIVEとかLucyの頃に近い印象を持つ。 サビでコードに従順に乗って行くかと思いきや向きを変えるメロが面白い。 全体的に可愛い曲になっている。 11. さいごの果実 ★★★ 雨が降ると編曲者が同じ。そのクセなのだろうか、やはりAメロのふわふわした感じに違和感。 歌い方にもどうも足場が不安定な様子がある。 息演技という言葉があるが、息歌とでも言いたくなるぐらい息成分が多い。 言ってみれば裏声なのだが、裏声はここぞというときに使うべきだろう。 それに声量が足らない印象を持たせてどうも聞いてる側が疲れる。癒されない。 旋律も美しいと言うより不安定な印象が先行する。 12. Colors ★★★☆ 英詩曲。重壮な編曲でごまかされるが、JPOPを英語で歌っているだけ・・・に聞こえてしまう。 そんなに綺麗な旋律でもなく、美しい和声があるわけでもなく。 編曲でしっかりまとまりを持ってるのに、歌の発音がややたどたどしいのが気になる。 どこをとってもイマイチ突き抜けた感じが足りない。 13. カザミドリ ★★★★☆ アルバムの中心曲。出発点と目的地のはっきりした曲だと感じる。 それを表すのがまず歌詞。本人作詞。 出だしの「種が飛んでく」と比喩から始まり、カザミドリ、コンパスと言う、 何かに身を任せるもので語感の良いものを的確に選んでいる。 その出発点を持ちながら、身を任せることの恐怖、希望といったものを語る。 最後に種の話に戻り曲を締める構成はまるで一つの独立した詩を読むかのよう。 「森のように深く呼吸をして 星の音を聞いて眠ろう いつか大地に舞い降りて 根を下ろす」 こういう歌詞を、物語的に関連させながら自然に埋め込めるってのはもう声優の域じゃないと思う。 詞を語って曲はどうかというと、王道のバラード。 ベースが優しい。ドラムが心強い。楽器は目立ちすぎず、歌を見事に導いている。 それだけでなく、単純にメロが美しい。 変な小細工なしに、坂本真綾の歌声と詞を真摯に表現した楽曲。素晴らしい。 14. ギター弾きになりたいな ★★☆ まあおまけ。なんとなくムーディ。 そんなバカみたいな曲でもないし、聞いてみれば結構いいメロディな気がする。 でもそれだけじゃダメなんだなやっぱり。 総評 ★★★★ 名盤。それぞれ作編曲が違うが、個性を出しながら意外とまとまっている。 シングル曲よりも、初収録曲の方が出来がいい。 言い方が正しいか分からないが、一般アーティストに近づいた。 安っぽい打ち込みの音が減り、あくまでも打ち込みは手段として使い、 アコースティックなアレンジが歌声を上手く響かせる。 それから、やはり真綾はこの音域だと再確認させたアルバムである。 トライアングラーは特殊だから別にしても、30minutes、さいごの果実、雨が降ると、 どうも音域が合っていない、良さが出せていない曲が多かった最近。 久々に低音とまでは言わずとも、裏声を使うことなく出る音域で勝負した曲が聞けた。 結構分析的に聞いてみて、過去とも比べて見て分かったのは、菅野楽曲の音域。 ベストを含めて6枚のアルバムの中で裏声を多用しているものが非常に少ない。 各アルバムの2曲あるかないか、それも坂本真綾育成のモデルとして作ったようなもの。 菅野が、どうしたら坂本真綾の魅力を伝えられるかいつも考えている、と言っていたが このあたりがその現れなのだろう。もちろん付きっきりだからこそ出来たのだが。 前述の通り真綾の裏声はあくまで装飾音的な使い方が美しい。 そういう意味でここ最近のシングルの高音域は異例とも言える状況だったのかもしれない。 菅野脱却を果たしながら、菅野回帰を同時に果たしたというアルバム。 トライアングラーをのぞけば、良い意味でも、悪い意味でも、ドゲは一切ない。 思ったより長くなったなぁw 今度はゆかりんの新アルバムでも書くかも >>141 乙 真綾のアルバムよかったよ、菅野じゃ作り出せないような世界観ができてる ゆかりんのアルバムも楽しみにしてる >>140 乙!俺にはむつかしい部分もあったけど参考になった 他の真綾作品も聴いてみたくなるようなナイスレビュー BPM 150MAX / TWO-MIX 01. PRELUDE ★★ 壮大になった次曲への前奏。シンフォニック要素とエコーが強くなっている。 その為、さぞやスケールが大きく聞こえるのだが、やりすぎ。 02. LOVE REVOLUTION・MAX ★★ シングル版に比べ、エコーが強くなっている。さらに、耳に厳しいマスタリングに なっている為、大音量で聴くのを躊躇ってしまう。 シングル版も鋭い音を多く使用しているので、これは逆効果ではないだろうか。 いくらオーケストラ・ヒットがトレードマークとはいえ...。 03. TRUST ME ★★★☆ 哀愁漂う高速チューン。真冬を舞台に、すれ違うカップルの様子を描いた曲。 冷気が漂うシンセとメロディはどこか北欧メタルっぽさがあり、 歌詞の緊張感(ルビを無視すれば...)が高まっている。 欠点としては間奏がいまいち煮え切らないことか。 めまぐるしい転調は初期の中では上手い部類に入るだけに、惜しい。 04. RHYTHM GENERATION ★★ 爆発音から微妙に繋がった5thシングル。 ストレートなメッセージがウリの応援ソング。サビ以外は暗いが。 そのおかげで、妙なギャップが生まれてしまった珍曲。 間奏がどこと無くだが、Village Peopleの「Go West」っぽい。 05. STAYIN' ALIVE・MAX ★★★☆ 二曲目のカップリングだった曲。こちらもエコーが強くなっているのだが、 逆に音に広がりが出来た、成功例と言えるバージョンとなっている。 特にコーラスパートが息を吹き返しているように思える。 欲を言えば、ベースも強めにしてほしかった。 06. DANCE SEPTEMBER LOVE ★★★ 珍しくサンプリングボイスを使用したクールなダンスポップ。 あくまで低温のヴォーカルとシンセが浮遊感を醸し出し、 サンプリングボイスが今っぽさと昔ながらのノリを同居させることに成功させている。 が、この曲で野郎ボイスを使う快感に目覚めた永野氏は曲が進むにつれ暴走。 なんと、曲が進むにつれて野郎ボイスが侵食w おかげで後半は相当ムサくなった。 いくらなんでもこれはやりすぎだろ...。 07. MEETING ON THE PLANET ★★★★ 5thシングルカップリング。時間旅行がテーマだけあって、 ジュブナイル系SF小説を読んでるかのようなワクワク感が全体を支配。 正直、『RHYTHM GENERATION』よりはシングルっぽい曲だと思う。 間奏の秒針がさらにファンタジーっぽさを引き出している。 08. I'M IN LOVE ★★ 今で言う"萌え系"にあたるダンスポップス。 IDOLM@STERに出てきてもおかしくない、可愛らしいアレンジと歌詞、 さらには御年32(当時)とは思えないくらいにノリノリに可愛く歌い上げる 高山みなみに驚愕。トドメに「ずるいよ」と女の子ボイスで...。 彼女が声優でよかったとつくづく思う。じゃないと、アイドルじゃなきゃ歌えん。 曲は本当にそんな感じ。アイドルファンなら車内で聴けると思う。 09. FROM FAR DISTANCE ★★★★ 前曲とのギャップが凄まじいw 高山のため息から始まり、どこか異国情緒漂うシンプルなメロディとアレンジが どことなく、旅路の途中をイメージさせている。 優しいメロディラインに高山が接近したことで、作品として十分な出来。 10. MAXIMUM ★★☆ 「これぞTWO-MIX」と言わしめんが為の楽曲。 オーケストラヒット満載、高速ビート、派手な音のオンパレード。 これらが揃ってTWO-MIXなんだと改めて実感させられる。 が、これがアルバムの流れを見事に破壊してしまっている。 ライブならまぁ、これはこれでありだと思うのだが...。 11. X'MAX DREAM ★★★ TWO-MIX初のクリスマスソング。 アレンジとしてはかなりベタな方向に突っ走っているので、 イントロを聴くだけで「あ、クリスマス」と連想しやすくなっている。 悪くはないのだが、不幸にもアルバムのカラーに合っていない。 1stの頃だったら違和感なく聴けたのだが...。 12. RHYTHM EMOTION・PURE ★★★★☆ 自身の大ヒット曲をピアノメインのバラードにリメイク。 こうして聴くと、実は綺麗なメロディラインであることがわかる。 ピアノとヴォーカルを主軸に、シンセストリングスが絡む。 この時点でクサくてだめになる人がいるかもしれない。 なお、このバージョンが次のシングルへ繋がる...らしい。 総評 ★★★ TWO-MIX、とうとう3枚目となったオリジナルフルレングスアルバム。 高山のヴォーカリストとしての表現力が格段に上がり、 アレンジも昔に比べ、大分広がりを見せてきたように思う。 反面、相変わらずアルバムの流れを無視するような曲順だったり、 エコーをかけすぎて曲をダメにしたりと、マイナス要素はまだある。 さらにはこのアルバムから、永野氏による当て字暴走が始まっている。 この頃でも酷いのだが、まだマシな方だと気付くのはその後のリリースからで、 ジョー・リノイエと組むまでは症状は治まらなかった。 それでも、光る曲は結構あるので声優系のアルバムでは良作だろう。 だれか、茅原実里かクレしん主題歌集のレビューをやる猛者はいないのか? 非常に気になるんだが... Parade/茅原実里 1. 透明パークにて ★★★ アルバムの導入曲。1:50の短い曲。 ピアノのイントロで始まる、パレードの始まりを感じさせる曲。 音が少しずつ増え、行進曲風のドラムが入ったりだんだん盛り上がっていくのだが 導入を意識している曲にしてはちょっとサビがキツいかなとも思う。張り上げすぎかな。 2. Voyager train ★★★★ 菊田作編曲。いかにも菊田、エレガ、って感じのアニソンロック。 Bメロとサビの旋律は美しいしカッコイイ。茅原実里の声量を存分に活かしている。 それから間奏で3拍子になるのだが、そこからもとの4拍子に戻るまでの進行、 さらに4拍子に戻ったところからラストのサビへ今までと進行を変えての突入は痺れる。 菊田曲の大きな特徴として4つ打ちの打ち込みドラム、スピード感あふれるストリングスがある。 ストリングスは個人的にも好きだしかっこいいと思うのだが、4つ打ちドラムはどうかとも思う。 いわゆる「アニソンぽさ」「同人ぽさ」の原因である気もする。 もちろんそれを狙っているのなら成功ではあるが、ドラムをもうちょっと凝って欲しい。 3. Prism in the name of hope ★★★ ポップとアニソンの間ぐらいの曲。 Bメロが少し綺麗。が、あまり特筆するべき点は他にない。 曲の作りも編曲も安っぽさが感じられる。 あ〜こういう曲作りやすいね、って曲を作ってしまった気がする。 しかしシンプルゆえの明るさ、心地よさというものあり、楽しくなれる曲でもある。 4. Fairy Tune ★★★ 音薄めの曲。歌声を押している曲。 サウンドとしてはEXILEとラッツアンドスターの共通項を抜き出したような音。 なんとなくダンスが似合う。ダンスミュージックってこともないんだけど。 AメロBメロ通して柔らかい旋律と歌声で癒し成分を入れながらサビで転調してハイになるのが心地良い。 間奏で一瞬ワルツが入って突然戻る。ここは意図も分からないし効果があったかは怪しい。 こういう面白さを評価するかどうかは個人の好みにゆだねる。 5. Lush march!! ★★★ これもポップとアニソンを地でいく曲。シンプルな曲で、ライブ映えしそうかな。 最低限の完成度は持っているけど高得点は与えられない。 6. そのとき僕は髪飾りを買う ★★★☆ バラード。正しくバラードしている。 サビでは泣きの旋律も入れながら、静かな編曲、穏やかなコーラス。 曲の狙いと完成型が合致している。狙い通りの曲だろうと思う。 ただ、1つだけどうしても気になってしまうのがサビの歌詞。 畑亜貴作詞で、この人は語感も語呂も良い言葉を選ぶと思うのだけど、 この曲のサビの「ならいいんだよ」というのはどうも美しくない。 この1フレーズだけで星が半個減ってしまうぐらいの違和感を感じるのだがどうなんだろう。 7. Melty tale storage ★★★☆ アニソンロックに民族調が足されたような曲。未来的なイメージもある。もともとシングルの曲だが、インパクトが弱い。 曲の始めにコーラスワークでlalaと歌わせる部分と同じメロディのサビ。 サビで伸びのある歌声を聞かせる構造なのかもしれないがそれだけでは足りないし コーラスに捌ける旋律をサビに持ってくる時にはもっと慎重に美しい音を運ばないと歌声が死んじゃうなぁという例。 ただ、曲自体の完成度は非常に高い。 8. 蒼い孤島 ★★★☆ ロック。かなり力強くスピード感もある曲。 ドラムが目立つのだが、打ち込みっぽくダサく聞こえてしまうのが残念。 それよりも光るのがピアノ。サビ前とか、サビの間とかクラシカルな旋律を打ち鳴らし続ける。 それがスピード感を与えているし、高貴な印象を与えるのに一役買っている。 9. 光 ★★★ 題名とは裏腹に音の分厚いロックバラード。 目新しさもない普通の曲だし、良いメロディがあるということもない。 盛り上がりどころも抜け切らなくて、ちょっとうるさい印象を受ける。 10. Paradise Lost -at next nest- ★★★★ 喰霊零OP曲。イントロがちょっと変化している。まずイントロから良い曲だと予感させるものがある。 Aメロのささやくような歌声、Bメロの前向きな歌い方、サビの力強い叫びのような歌と、 曲、歌い方ともに段階的に綺麗な盛り上がりを見せる。 終始かき鳴らされるシンセの音がアニメOPとしての働きを強めている。 間奏のコーラスワークからストリングス、ラストサビという流れもお約束でありながら見事。 11. FUTURE STAR ★★★ ハイテンポな打ち込みロック。当たり障りのない曲。 歌声頼みな感じもするし、やっぱり打ち込みドラムが気になる。 12. 雨上がりの花よ咲け ★★★★ 明るいロック風。イントロからストリングス全開。 サビも含めてとにかく明るさが出ている。タイトルのイメージを体現している。 その明るさをストリングスとメロディで演出していることを考えると、ストリングスを相当上手く使いこなしているし、間奏でも弦がやはりかっこいい。 応じて歌唱にも気持ちがこもっている。 13. 花束 ★★★★ 明るいポップなんだけど、なぜか涙を誘う曲。 これまでの曲とはちょっと趣向が異なり、シンセで背後で鳴らして幻想的な浮遊感、哀愁が出ている。 その哀愁がサビまで耳に残るため、サビ自体は明るく弦に包まれているのとのギャップが泣ける。 イントロ、間奏等節々にアコースティックなサウンドが挟み込まれているのも叙情的。 これライブのラストで歌ったら泣けそうと思っていたら案の定歌ったらしい。 14. everlasting... ★★★☆ アルバムの締め。スローバラードで、歌詞を聴かせる曲。 本人の道のりとも言える歌詞でファンにはぐっと来るものがあるだろうし、当然それ以上に本人にとっても大事な曲だろうと思われる。 実際にテクニカルな旋律を避けていると思うし、歌声と歌詞のためにある曲だろう。 なので、単品としてのクオリティを見ると高いとは言えないかもしれない。 後半の弦の動きは泣ける、痺れる。そこに「パレードは終わらない」なんて歌詞がのって完璧な締め。 締め曲としては素晴らしい完成度。個々の曲としてではなくアルバムの1曲として大きく貢献。 総評 ★★★☆ 茅原実里リスタートから2枚目のアルバム。前作Contactと同様、重厚なアニソンロックをメインにポップをちりばめたアルバム。 個人的に茅原実里はとてもレビューしにくいアーティストだと思う。 というのも、曲もアレンジもどこか似通っていて、★3つを付けたくなる曲が多い 実際レビューしていて、「さっきも同じこと書いたな」と何度も思った。 14曲を作曲5人、編曲4人で作っているわけだが、1人で作っていると言っても違和感がないぐらいだ。 微妙な差異こそあれ、曲調がかぶるというのはよろしくないし、おもしろみもない。 これはContactの時にも言えたことで、いわゆる進化というのは見られない。 そういう意味で、次のステージに行くためにはもう少し凝ったもの、実験的なものも要求されると思う。 それが曲のクオリティを上げるし、歌手茅原実里の評価を上げることにもなると思う。 ライブ映像を見ると分かるが、相当に歌は上手い。声量もあるし声の伸びもある。 たまに言われる「表現力がない」というのは曲調の幅の狭さが起因していると思うのである。 このアルバムの中でも機微は表現できていたと思うが、いかんせん表現力をモロに要求する曲と出会っていない。 割と辛口になってしまったが、この路線で一定クオリティのアルバムを2枚出して、さあ次はどうしようという岐路に立っていることは事実だと思う。 ファンが飽きない内に、室内楽調やらビッグバンド、アコースティックなど色々試して欲しいものである。 余談だが菊田大介。このアルバムでは2,7,10,12で作編曲を行っているが、26歳でここまで自分のスタイルを確立しているのはすごい。 単調な4つ打ちだけは受け入れられないが、ストリングスの使い方、インスト部の想像力など極まっている。 作曲に関しては、王道とも言える進行に容赦なく高音をぶつけるスタイルで、特にサビはそれが顕著。アニソン流メロディメーカーと言える人材だと思う。 同じエレガの上松よりもシンプルかつ大胆であり、茅原実里のように声量のある歌手でないと破綻しかねないが、 それゆえ菊田曲のライブでの歌唱にはCDにはない魅力がある。 ファン内でも脱菊田が囁かれるが、これまで高水準の曲を生産してきたセンスは素晴らしいものがある。 茅原実里とは良いコンビだと思う今後も工夫を挟みながら続いて欲しい。 148じゃないけどレビューとんクス! 参考になった。 >>152 >>148 だが乙。たしかに、プロデューサーや作曲家は 『ストリングス+トランス』に固執しすぎだと思う。 彼女ならBjorkとまでは行かなくても、 多少アバンギャルドな楽曲でも十分に個性を出せると思う。 クラシック・クロスオーバーに移行してもいいかも。 >>152 148じゃないが乙 分かり易くて読み応えあったよ しかし菊田氏てまだ26歳なのか 恐ろしい子 アニソンとは微妙に違うが... salute! / Rita (Blueberry & Yogurt) 01. Amnesia 記憶喪失というタイトルを関する1曲目はゲーム内BGMのアレンジ版。 神秘的なコーラスと砂漠の真ん中を旅するようなスローアレンジに まるで、ジプシーの旅を覗いてるかのような印象を与える。 ここまで重苦しい幕開けは珍しいが、期待を持たせるという意味では成功。 アコギとリズムマシーンをメインに据えたアレンジがより、メロディの 重さを引き立てているのではないだろうか。 02. 熱情 無駄に暑苦しい、プログレっぽいロック。少しばかりフュージョンっぽくもある。 Ritaも基本はパワフルに、時にモノローグっぽく歌い上げる。 歌詞も相まって、どこのアニソンかと(しかも80年代)思うほど、暑苦しい。 中華っぽいゲームの世界にそぐわないのは仕様ということで。 (ドラを突っ込んでも中華っぽさが皆無なのはどうよ) 03. Salvatore! いわゆるおバカエロゲーのオープニングにふさわしくない爽やかロック。 が、歌詞はプロレスがテーマ(応援団が主題なのに...)なので、暑苦しいw この組み合わせは訳がわかりません。間奏のストンプっぽい打楽器は 聴いてて気持ち良い。ライブ向けの楽曲。 04. 一陣烈風 本来はバカゲーなのに...何、この無駄にカッコイイミディアムロックバラード。 一応、ゲームの作風に合わせて和の要素を盛り込みつつ、Ritaの透明感のある 歌声が幻想的な和風ロックバラードとして上質な完成度を見せ付ける。 こんな美しいバラードがあんな作品の頭を飾るなんて...ありえん。 本来なら、大河ドラマとか、時代小説とかに使えそうな歌詞なんだけどなぁ。 05. ジュヴナイル 正統派スチームパンクワールドをエロゲに持ち込んだ「蒼天のセレナリア」。 そのオープニングを飾るのは爽やかな四つ打ち中心のポップス。 爽やかなバッキングギターと広がりのあるベースと歌声が空を連想させる。 歌詞も10代なら共感が出来そうなちょっぴりファンタジー色の強い内容。 晴天のドライブにはちょうどいい、爽やかな楽曲である。 が、間奏のピアノソロ入らないと思う。かえって邪魔に聞こえる。 06. カスミカゲロウ 重苦しいシナリオに特化した姉妹ブランドデビュー作のオープニング。 4曲目が戦国を舞台にした大河ドラマなら、明治や大正を下地にした ソープオペラのような、その上でゴシックテイストを纏ったサウンドとなっている。 退廃的な歌詞と儚げな歌声に、沈むようなリズムと妖しげに響く ピアノと三味線が絡み合ってゆく不思議な展開を見せる。 個人的にはギターソロは入れず、もう少し重い曲調にしてほしかった。 歌詞とメロディーは非常に好みなんだけどねぇ。 07. Adenium 再びスチームパンクの世界に戻り、今度は中近東の空気を纏わせたバラード。 タイトルは砂漠のバラという別名がある花の名前で、歌詞では鉱物の方である 砂漠の薔薇の意味も兼ねている様子。 焼けるようなギターとシンセが容赦無くリスナーの耳を焼き焦がす。 美しいメロディラインが重くも焼け付くような音を漂う様は圧巻。 このような曲がオープニングを飾るのは珍しいのではないだろうか。 08. シリウス まさにエンディングっぽい展開の楽曲。優しいメロディラインと曲が 穏やかな夜を連想させるには十分に機能しているのではないだろうか。 子供向けドラマなら間違い無くエンディングとして高い評価を得ただろう。 心地良い曲のため、さらりと聴けてしまうが、それだけなのが惜しい。 09. dairy sky ゲーム楽曲のアレンジ、その2。ほのぼの。というかみんなのうた。 絶対に、何か妙な味わいのあるアニメーションが頭をよぎる。 ヴォーカルは少女っぽさを出さず、かといって歌のお姉さんかもしておらず、 優しく、丁寧に歌い上げている。 10. 恋してるし 一瞬、I'veかと思った、トランス要素を絡めたダンスポップ。 そこらのアイドルが歌ってそうな曲調ではあるが...言葉数が多いw そして、歌詞のほとんどが最後に「し」で終わっているのは韻を踏んでるっぽい。 まぁ、こういう曲はB級と呼ばれるものには欠かせない。 11. 星花繚乱 タイトルからして、感動的なバラードかと思ったら爽やかなアップテンポロックだった。 ライナーノーツでは大奥という単語が使われているが、大奥の主題歌だって ここまで爽やかな歌を起用してなかったと思うぞ。 宇宙を用いたラブソングだけあって、歌詞がすごくクサい。 ...まぁ、本来は借金返済目的のバカゲーだし、これでいいか。 12. 美麗的花〜うつくしき花 中国民謡風バラード。なお、コード進行を少しアレンジした「茉莉花」という 中国民謡を取り入れ、ピアノもRita自身が手がけている。 民謡特有の美しい旋律はもとより、Rita自身の歌い方も曲に合わせているため 聴いていて非常に耳に良いサウンドだと思っているが、いかがだろうか。 ラストの中国民謡(多分、これが「茉莉花」だろう)もハマっている。 13. ta eschata 姉妹ブランド処女作のエンディング、アレンジ版。なんと、ジャズフュージョン。 なんだか、酒が進みそうな楽曲だと思う。 しかし、間奏のピアノとアコギが熱いソロを披露したときにはビックリした。 製作者はずらしすぎかなと思ったらしいが、明治・大正にジャズはつき物です。 たまにはこういう和ジャズもありかなと。 14. IKOVE ピアノメインのバラード。南米の“Tupi-guarani”と呼ばれる言語で「育つ」という 意味を冠したこの曲は、実に重い歌詞ではないだろうか。 しかし、重いだけではなく、希望を見出そうとしている様子も描かれており、 エンディングとしてはまさに傑作と言えるのではないだろうか。 あえてヴォーカルとピアノだけにしたのは正解だろう。 15. Never Fade 80年代ハードロックを連想させるミドルロック。 確かに、本人が言うとおり、これは男性ヴォーカル向けだな。 秘めたる熱さを表現するには彼女の声では少々、力不足と言ったところか。 アレンジ自体はかなり熱く、力強いので好感は持てる。 16. Inliyor トルコ語で「泣いている」という意味。読み方は知らん。 楽曲はアコギ主体のバラード。優しく包み込むような歌声と 夜明けを連想する歌詞が印象的。是非とも落ち着いた環境で聴きたい。 総評 RitaがBlueberry&yogurtのメンバーとして、そして個人名義でライアーソフトに 提供した楽曲を集めたベスト盤みたいなポジションのアルバム。 全体的に丁寧に作られており、音質も何気に良い感じだと思う。 ただ、16曲と非常に長く、飽きさせない作りになっているとはいえ、 少々長ったらしく感じてしまうのはいかがなもんだろうか。 もう少し曲を絞った方がバラエティも出るのではないだろうか。 ゲーム内容にそぐわない楽曲も、実はしっかりと作られていると本気で驚くには 本作がちょうどいい格好の材料となるだろう。大河ロマンがオープニングを飾る 借金返済ゲームとか、応援がテーマなのに、なぜかプロレスだったりとか。 たまには"★"なしレビューもいいかなと思って投稿。 エロゲコンピっていた違いかもしれんが、関わりはあるので 書き込んでみた。本当に聴いていて大変だった。 天球の音楽/牧野由依 1. オムナ マグニ ★★★★ 作編曲 菅野よう子、作詞 Gabriela Robin。創聖のアクエリオンED。 クラシカルな旋律、民族調の音選び、ガブリエラ語、呪文のような歌い方。 異なるベクトルの様々な要素が合わさった結果、謎のまとまりを持ったような曲。 とにかく耳に残る曲。どういう思考回路でこういう曲を作るのか知りたい。 2. ウンディーネ ★★★★☆ 作編曲 窪田ミナ。ARIAのOP。ストリングス、ピアノ、パーカッションがメインの癒し曲。 ピアノの静かなイントロから始まり、ささやくような歌声を聞かせるAメロ。 心地よいパーカッションを土台にストリングスが包み込むように飾る。 サビの歌声が素晴らしい。声量と張り具合、裏声への流れるような変化、弦との調和。 極上だが難しいメロディを見事に歌いこなしている。 Cメロから間奏への移行は鳥肌もの。ここでも声と弦の調和が曲を盛り上げる。 優しい曲でありながら声の力強さを見せる曲で、アニソン、声優ソングの中でも希少価値のある、 牧野由依専売特許とも言える曲。 3. 幸せのため息 ★★★☆ 作曲 牧野由依、編曲 河野伸。レアな本人作曲のポップ。 ベースが単調でありながら安定した導き手となり、心地よいギターが一定のリズムで鳴る。 それらをサックスとコーラスが飾る。サビのメロディも美しく、しかも良い声のでる音域を使っている。 おまけみたいなものと思って聴いたら面食らうぐらいしっかりした曲。 4. もどかしい世界の上で ★★★☆ NHKにようこそ!ED。ロックっぽさもあるし、ピンポイントのピアノ、弦で高級感もある。 演奏が良い。佐野康夫のドラム、弦一徹ストリングス、ギター、ベース、ピアノみな高品質。 それだけに曲自体がイマイチなのが惜しい。歌詞を聴かせるためのシンプルな曲とも言えるが、 おもしろみに欠けるメロディだし、ひねらなかったのか、ひねりが足りないのか難しいところ。 アニメ最終話でこれを聴くと★を増やしたくなるような、安心感のある曲ではある。 歌詞がアニメと合っていてアニソンとしての役割は存分に果たしている。 5.シンフォニー ★★★★★ 作曲 北川勝利、編曲 桜井康史。ARIAの挿入歌。ROUND TABLE曲はみな良いが、やはりこれが素晴らしい。 ピアノと声での入りから始まり、Bメロでベース、ドラムの参加の流れが綺麗な盛り上がりを作る。 何よりサビの旋律、その歌い方の可愛らしさ。甘ったるい歌声がクセになる。 特に2番サビの「切ない気持ちなの 子猫みたい 肩をすくめて」のあたりは、センス光る歌詞とともに切なげな歌い方など聴き所の一つだろう。 サビから間奏への入りも美しい。少しずつテンションを上げ始めるベースが間奏で見せ場。 曲の最後まで飽きさせない展開を持ちながら、美しくまとめ上げる。 6. ユーフォリア ★★★★☆ 作編曲 窪田ミナ。ARIAのOP。 ウンディーネと同じ趣向の曲だが、こちらはサビの旋律が穏やかな分、声に頼った曲。 安定感のあるパーカッションと和音を奏でるピアノが曲の雰囲気を確立していて、 そしてウンディーネと同じく、Cメロから間奏への入りが良い。 伸びのある声とともに間奏へ入ると、転調をしながらテンポのいいコードチェンジ、 ストリングスが主役になり極上の旋律を奏で、最後にサビへと繋がる。 曲単体としてのかっこよさと、BGM的な癒しを両立した曲。 7. ジャスミン ★★★ ミディアムテンポのバラード(?)民族調の香りも。 イントロのキーボードからちょっと安っぽい雰囲気が漂う。 イントロ以降もとりたてて聴き所のない単調な曲であり、サビの旋律もイマイチ。 アレンジも打ち込みが目立ち、サビ前のクサすぎる銅鑼のような音などいちいち鼻につく。 8. 夏休みの宿題 ★★★☆ バンド風の音にブラスを乗せた、アップテンポの爽やかな曲。 とにかくベースの主張が激しい。最初から最後まで走り続けている。 ともすればつまらなくなりがちなAメロBメロをかき回している。 明るい歌声に絶妙な切なさが乗って、一夏というイメージを上手く表現している。 9. 髪とヘアピンと私 ★★★★ 作曲 F.GIRAUD、編曲 窪田ミナ。ARIAの挿入歌。 序盤は抑揚の少ない、ピアノとボーカルをメインに据えたスローテンポの曲。 それでいて単調にならず心地よい旋律が流れるように続く。 非常に丁寧に音を選んでいる印象があって、サビとも言えないような静かな盛り上がりが心に強く響く。 ずっとささやくように、力の抜けた声が続くのだが、その表現力が聴き手の気持ちを離さない。 しかし何よりも聴き所は後半の穏やかな盛り上がりとそれを彩るストリングスの動きだろう。 間奏部分はインスト作品として成立するような雰囲気を持ちながら、一つテンションを上げてサビへ戻る。 アウトロの弦が最後まで見せ場を作り続け、ピアノとともに幕を閉じる。 つまらない曲として見られる可能性もあると思うが、見方を変えれば難しい旋律を曲として成立させた名曲だと思う。 窪田アレンジの妙を存分に味わえる1曲。 10. ユメノツバサ ★★★ 作編曲 梶浦由記。メディアムテンポのロック曲。 梶浦曲にしてはう〜んという感じ。Bメロがちょっと良い。 が、サビもノリ切らず、歌詞もダサい。コーラスも牧野由依でなく、牧野の声とのギャップが苦しい。 楽器選びも梶浦独特の特徴はない。 11. 永遠の想い ★★★☆ ツバサ・クロニクルのキャラソン。スローテンポ。 サビのちょっと変わった旋律、盛り上がりのあとの呟くような部分など面白い曲。 ちょこちょこエレキギターが顔を出したり、特徴的な和声を作ったりもする弦の動きも印象的。 やや実験的な印象もある曲。声の可愛らしさが前面に出ている。 12. CESTREE ★★★ 作編曲 かの香織。ゼーガペイン挿入歌。 歪んだギターサウンド、大量に息を含んだささやき声、多重コーラスなどトリップ感のある曲。 中毒性があるという意味ではない。 正しい挿入歌というか、BGMとして聴けば使いようのある曲だと思う。 が、アルバムに単体として入ると浮くだけと言わざるをえない。 13. 雨降花 ★★★★☆ 作曲 F.GIRAUD、編曲 河野伸。ARIAの挿入歌。スローテンポなバラード。 始めは穏やかなベースに静かなボーカル、飾るようにストリングスの構成。 Bメロも同じような構成で、サビで一気にボーカルが力強くなる。 サビはメロディ、歌い方ともに一瞬演歌や80年代のバラードを感じさせる。 サビ3小節目の弾むような歌い方、7,8小節目の下降するコーラスなどが美しい。 特筆すべきは2番サビから間奏への移行。歌詞に沿った弱々しさ、強がりなど必要な表現が全てこもった完璧な歌唱。 そして絶妙なストリングスの入り。ここの4小節だけで★3つ上げたくなるぐらいの魅力がある。 14. アムリタ ★★★☆ 作曲 かの香織、編曲 藤田哲司。劇場版ツバサ・クロニクル主題歌 ピアノとともに入るAメロの一音目から心をつかむものがある。歌詞も語感語呂ともに良い。 穏やかなAメロから一転サビでは重厚な音がバックに流れる。 しかしそのアレンジがやや下品。穏やかさと対照的に盛り上げようとしたのだろうが、やり過ぎ。 銅鑼のような過剰な盛り上げ方、うるさすぎるピアノ、シャンシャン鳴るパーカッション、 サビ終わりの「アムリタ」だけアカペラというあからさまなアレンジが寒い。 劇中で挿入歌として流れたのなら気にならないかもしれないが、単体だとせっかくの曲がもったいないとすら思ってしまう。 個人的には弾き語りバージョンの方が純度が高くておすすめ出来る。 総評 ★★★★☆ 牧野由依の1stアルバム。1stなのに、上に挙げたとおり異常な面子によるプロデュース。 そしてそのネームバリュー通りの、クオリティの高い楽曲群が揃っている。 有名アニメとのタイアップ効果もあって、最近の声優曲では例を見ない完成度と言える。 匹敵するのは菅野プロデュースの坂本真綾ぐらいじゃなかろうか。 全体としてフレーズ毎のつなぎを意識し上手く使っている印象がある。 中心となるARIA曲群2,5,6,9,13はどれも素晴らしい出来。 窪田ミナは作曲家としてだけでなく、アレンジャーとしての腕があることを再確認。 ROUND TABLE曲のシンプルかつ独特のメロディや、F.GIRAUD(何者?)の絶妙な旋律。 それぞれの個性がふんだんに発揮された曲だろう。 しかし何よりも予想外だったのが牧野由依の歌である。 正直なところ、メンツが豪華だから聞いてみようという気持ちだったのだが、驚いた。 まず単純に声が可愛い。これは田村ゆかりとか堀江由依とかとは違うタイプの可愛さであり、 数多くいる歌う声優の中でもオンリーワンのものだと思う。 基本声は細めなのに、声量もある。そのギャップがサビを強く印象づける。 高音は上品な声で、弦と調和する。坂本真綾に似た雰囲気もある。 それでいて、元々ピアニストであるというのも影響するのだろうが、表現力がある。 ピアノを弾くように丁寧に歌っているのを感じる。気の抜けた声、甘ったるい声、泣くような声。 ありとあらゆる歌い方を「知っている」ような印象を抱かせるのが凄い。 そして節々にある息の抜き方。これも声優ではオンリーワンな特徴だろう。曲調の関係もあるけど。 もし歌の上手い声優3人選べと言われたら牧野由依を選ぶ。それぐらい豊かな感情を見せる歌い方だ。 水樹奈々とか茅原実里も上手いんだけど、彼女らとは格の違う巧さを感じる。 ちなみに生(しかも弾き語り)でも相当高いクオリティで歌っていた。 歌える声優の中で若いのもポイントが高い。声優ソングの新たな道を切り開いてくれる気がする。 牧野由依は実力の割にマイナーすぎる。もっと広く知られ受け入れられるのを待っている。 俺の感想では牧野は高音域は鋭いキレを感じるがそれに比べ中音域になると とたんに聞いてられない頼りなさに感じるんだよな 聞き方の違いかな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.5.5 2024/06/08 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる