高校に進学してみればそこにあったのは不真面目でやる気のない吹奏楽部。コンクールで良い結果を出そうとしている生徒は一人もいないという状況。希美の望むような環境ではありませんでした。

希美はめげずにその雰囲気を変えようと努力をしたわけですが…その行動が煙たがられ、部内で爪はじきものにされてしまい、最終的に彼女は吹奏楽部を退部するに至ります。

さらに悲惨なことに、希美が退部した翌年、北宇治高校吹奏楽部は全国を本気で目指す情熱ある集団へと生まれ変わります。それは希美が切望していた環境であり、結果として希美は、頑張ったからこそ自分の望むものを失ってしまったということになります。