紅の豚あたりから、宮崎は作品を韜晦するようになった。
一部のマニア、おたくはバカみたいに喜ぶだろうが、多くの客はなぞなぞに付き合いたいわけではない。

岡田がいろいろと読み解きをするが、知れば知るほど馬鹿馬鹿しいと思えてくる。
晦渋にしたことで高度になるわけでも上等になるわけでもない。

だが…、まあ、おたくは喜ぶだろうな…。
カリ城のときと同じだ。おたくは宮崎のあとをゾロゾロとついてゆく。