・よくある質問(ネタバレ注意)
Q.姫の犯した罪と罰とは?
A.かぐや姫の罪とは清浄な月世界にとっては禁断の地である地球上の命の営みを歌ったわらべ唄に憧れたこと
  月にとってその唄は穢れの象徴なので、かぐや姫は罰として地球上で穢れに苦しみながら生きることを強いられた
  かぐや姫がその苦しみに耐えられず月に許しを請うた時、つまり地球の穢れを認めた時に罰は終わる
  (ノベライズ版p.5より)

  しかし、この作品のテーマは月世界に押し付けられた「罪と罰」を描くことそのものではない
  むしろかぐや姫が月の価値観に抗って生きたように、この地上で生きることを肯定することである
  「ああ、そうなのだ!この地に生きとし生けるもの、それらに流れるすべての息吹、
  その美しさも汚らしさも、澄んだものも濁ったものも、すべて私は愛していた。
  恋い焦がれ、本当に心の底から欲していたのだ。その中で『生きる』ことを……!」
  (ノベライズ版p.191より)

  一方で、高畑監督は鈴木Pが考えた「姫の犯した罪と罰」という宣伝文句を前面に押し出すのは迷惑だったと言っている
  罪と罰について考えたことが「かぐや姫の物語」の発想の種子であることは事実だが
  今作のテーマはそんなセンセーショナルな言葉から連想するようなおどろおどろしいものとは正反対だからである
  (ロマンアルバムp.159より)

  一方で、高畑監督は鈴木Pが考えた「姫の犯した罪と罰」という宣伝文句を前面に押し出すのは迷惑だったと言っている
  罪と罰について考えたことが「かぐや姫の物語」の発想の種子であることは事実だが
  今作のテーマはそんなセンセーショナルな言葉から連想するようなおどろおどろしいものとは正反対だからである
  (ロマンアルバムp.159より)
  
Q.なぜ月はわらべ唄を嫌うの?
A.月世界は浄土でありその住人は天人(仏教)。彼らにとって生(生老病死)と輪廻転生はタブーだから
  わらべ唄にあるまわる水車とは地球の意味で、お日さんとは太陽であり命の象徴
  この唄はその地球上で繰り広げられる命のサイクル、つまり輪廻転生を賛美するもの
  詳しくは天上界や天人五衰で検索(下記レビューも参照)
  http://k-onodera.net/?p=198

Q.普通の竹取物語とどこが違うの?
A.レビューがあるのでそちらを参照
  ・原作との違い
  http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id344585/rid105/p1/s0/c2/
  ・五人の公達の贈り物の意味
  http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id344585/rid53/p1/s2/c9/

Q.なぜ帝との和歌のやり取りや富士山の話が出てこなかった?原作の冒涜では?
A.上記レビュー(原作との違い)を参照
  また高畑勲の竹取物語論で言及される「今昔物語集」の竹取物語には上記のエピソードは登場しない
  専門家によると現存する竹取物語より「今昔竹取」のほうが古い可能性も指摘されている