押井守 「イノセンス」を真面目に語るスレ
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画質も内容の濃さもぴかいちだろ。
ただ、前作の「劇場版攻殻機動隊」の続編だということを匂わせず、
あたかも独立した作品みたいに告知していたCMは功殻機動隊を知らなかった
俺からしては騙された、はめられたという気がしなくも無いが
見てるうちにだんだんこの作品の奥深さにはまった。 >>465
なるほど。
しかし「キムの完全な義体化」って何?
完全な義体化なら少佐もバトーもやってるでしょ?しかもキムも脳は残ってるよね?脳までなくしたらいわゆる「完全な義体化」だけど。
・・・
脳以外完全義体化が叶った、攻殻の世界観では、死の概念に新しい光がもたさらされた、という事かね。
次作のスカイクロラでは、押井はバリバリにダサい憂国観を前面に出しており、「豊かさの中で(笑)、憲法9条により死の機会すら放棄した社会(笑)に生きる、若者の生の模索(笑)」という見立てが自分の創作のテーマなんだとバラしてる。なのでそもそも大したもんじゃない。
そう考えるとイノセンスも「憲法9条の…豊かさの…」という束縛からの脱却の提案、といったところなのかもな。 >>466
「完全な義体化」とは、少佐やバトーも実施済みのサイボーグ化だが、キムの場合は義体化した理由が違う。
キムとバトーのダイアローグによれば、それは「生の哲学」からだ。
キムによれば「人間の認識能力の不完全さはその現実の不完全さをもたらし、そしてその『種』の完全さは意識を
持たないか無限の意識を備えるか、つまり人形あるいは神においてしか実現しない」という。
完全な生を追求する、つまり人間という「種」の完全形となるには、神にも動物にもなれない以上、人形を目指す
しかない。その人形の中でも特に「真に美しい人形があるとすれば、それは魂を持たない生身のことだ。崩壊の寸前に
踏みとどまって爪先立ちを続ける死体」というのがキムの「生の哲学」の帰結だ。
「生の哲学」は反転して「死の哲学」となり、いかに死ぬかが重要となる。
だからキムは「死を理解する人間はまれだ。多くは覚悟でなく愚鈍となってこれに耐える。つまり人は死なざるを得
ないから死ぬわけだ」と言い、バトーはさらに「生身の人形は死を所与のものとしてこれを生きる。キムが完全な義体化を
選んだ、それが理由だった」と補足する。
ここに描かれているのは、「完全な義体化」が実現したら死生観も変革されてしかるべきで、人間と人形は地続きの存在
となるという仮説と、できれば自分もそのような美しい人形として死にたいものだ、という押井の死の理想像だろう。
鑑識のハラウェイ女子が「子育ては人造人間をつくるという古来の夢をいちばん手っ取り早く実現する方法だったのでは
ないか」と無茶な論理を展開するのも、バトーが少女を「人形がどうなるか考えなかったのか」と詰問するのも、人間と
人形の地続きという世界観を代弁させるためだろうが、生憎ここで物語は破綻している。だって義体化なんて、現在は存在
しないのだから。(俺はハラウェイのトンデモ議論が好きだがw)
要は、押井が自分の死生観を描くために物語を犠牲にしたのだと思うね。
「スカイ・クロラ」は他の作品とちょっと違い、押井は自分自身の問題意識を抑えて、若者向けに「永遠の日常を生きる倫理」を
提示したものだ。若者向けという意味では「天使のたまご」と同系列かな。 >>467
なるほどね。素子のように、自我がないんじゃないかと悩むのは前時代的性質からくる悩みであって、キムに言わせれば「それが良いんじゃないか」ということになるわけか。 ハラウェイが言う「子育ては人造人間を作りたいという夢」というのは、キムのあり方において答えられたという事か。
作品全編において、実は素子が喋らせてるたいう仕掛けになってるらしいが、どこがどこなのか。そんな作劇されてもわかるわけなくて迷惑なだけだが。 イノセンス懐かしいなぁ
バトーが犬丸食品の値上げにブチ切れて店主の頭を吹き飛ばそうとしたシーンが忘れられない あのシーン、コンテが失敗だよ。
いくらわかりづらくしようと言ったって、何してるかほんとにわからなくしちゃったらダメだろ。
バトーが他人から撃たれてるように見える。自分で自分を撃ってるように見せなきゃダメだろ。 誰かに撃たれたように見せかけて電脳ハッカーされたっていうオチのためにわかりずらくしたんだと思ってた そのハックされたバトーが止められた瞬間に画質変わるのも中途半端でわかりづらい アキ絵
アキら
空き「アキ」あります
イノ、ウエ、こうせぇ アキら!
キヨハラ、こうせぇ アキら!
天皇あきひとに人権を
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/shugi/1381000082/ 一番最後にトグサ(ほぼ人間)とバトー(ほぼサイボーグ)とトグサの娘(神≒子供)と娘の人形(≒神)とバトーの犬(動物≒神)が勢揃いしてるのいいよな そういう押井の主観でのメインテーマ性は俺にとっては調味料みたいなもん。 アマプラにある「フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ」…微妙なエピソードも多いけどブレードランナーの地続き感があって良い。
「ブレードランナー2049」よりよっぽど良い。 真面目に語るスレなので、参考1
「誓って言うが、諸君、あまりに意識しすぎるのは、病気である。
正真正銘の完全な病気である。人間、日常の生活のためには、世人
一般のありふれた意識だけでも、十分すぎるくらいなのだ。(中略)
たんに意識の過剰ばかりでなく、およそいっさいの意識は病気なのである。
(中略)いったいどうしたわけで、ぼくはあの瞬間、つまり、一時期、
わが国でよく使われた≪すべての美にして崇高なるもの≫の微妙な
ニュアンスをあまさず意識するのに最適となるあの瞬間に、まるでわざと
のように、それを意識するどころか、あんな見苦しい行為をしでかす羽目
になっているのだろうか?」(ドストエフスキー『地下室の手記』) 真面目に語るスレなので、参考2
ドストエフスキーが『地下室の手記』を書いたのは1864年だったが、それより20年
ほど遡った1844年、マルクスはドストエフスキーが苦しめられた自意識について、
次のように記している。
「意識的な生命活動をおこなう点で、人間は動物的な生命活動から袂を分かつ。その
ことによって初めて人間は類的存在である。いいかえれば、人間はまさしく類的存在
であることによって、意識的な存在であり、みずからの生活を対象とする存在である。
だからこそ、この活動は自由な活動なのだ」(マルクス『経済学・哲学草稿』) 真面目に語るスレだけども受け答えするとは言ってない。 ガキがロボットにされかかったので、システムを操作して犯罪を起こしたということだが
最後にシラケさせようという気満々だ 攻殻1を全く見てないでこれを見たので最初はわけわかんなくて困った。1を知ってる人は素子登場で萌えたの? 3回観に行ったな~
好きかといわれれば好き
面白いかといわれれば特に
こんな作品です 前作はいいがイノセンスは駄作とかぬかす奴が多いけど
サイバーパンクの世界観を思弁的に突き詰めた名作だと思うわ まあ貧者より金持ちキャラが仕事するアニメを見ていると錯覚していないし、ここも数日間隔で見たかどうかってことはないよなあ…
兼オタなんてこと? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています