抗争中『山口組』『神戸山口組』が連携?特殊詐欺で“道具調達”と“かけ子”を分業か
更新:2020/02/06 16:53


 対立する山口組と神戸山口組が『特殊詐欺』では連携していたのでしょうか。
特殊詐欺のかけ子グループの神戸山口組系組員が摘発された事件で、スマホやアジトなどを手配していた山口組系組員が新たに逮捕されました。

 「午前11時前です。容疑者の男が新大阪駅に移送されてきました。」(記者リポート)

 詐欺などの疑いで大阪府警に逮捕されたのは山口組系の組員・深井流容疑者(32)ら2人です。
警察によりますと、深井容疑者らは去年5月〜6月、「キャッシュカードが偽造されているので預かる必要がある」などと嘘の電話をかけ、
70代女性からカード4枚を騙し取り、ATMで約316万円を引き出した疑いが持たれています。

 去年6月、東京都内にあった特殊詐欺のかけ子グループのアジトが摘発され、
神戸山口組系の組員・青木竜治被告(28)らが詐欺などの罪で起訴されていますが、
その後の捜査で深井容疑者らの関与が浮上したということです

 対立抗争が激化している特定抗争指定暴力団の山口組と神戸山口組。
深井容疑者と青木被告はそれぞれ別の組織に属していますが、深井容疑者らがスマートフォンや電話先の名簿、
さらにアジトのマンションなどを手配し、青木被告らがそれらを使って詐欺の電話をかけていたとみられています

 警察は深井容疑者らの認否を明らかにしていませんが、対立組織の組員同士が資金獲得のために特殊詐欺で連携をしていたとみて調べています。