五代目体制の時から、周囲からも大物組長として一目置かれ、誰に対しても遠慮することがなく、ズバズバと物を言い切ることができる幹部の親分がいた。その親分のことを数カ月前まで、山若頭は「叔父さん」と呼んでいたのだ。