2017年も押し迫った12月28日。任侠山口組結成以降、何かと脚光を集めた兵庫県尼崎市が一時緊迫している。

『対立する暴力団関係者の男性(46)を「タマ(命)取ったるぞ」などと脅迫したとして、兵庫県警尼崎南署などは10日、
暴力行為法違反の疑いで、指定暴力団神戸山口組直系「古川組」幹部、島袋剛容疑者(41)=同県尼崎市=と、組員の楠本栄一容疑者(27)=住所不定=を逮捕した。いずれも容疑を否認している。』
と報じられている。

これについて地元事情に詳しい関係者に話しを伺った。
関係者の話しによるとこの日。28日には任侠山口組本部長四代目真鍋組池田幸治組長ら幹部が、同市内に入っていたと話している。
「警備車両らしき車が何台も周辺に待機していたので、何かあるのかと噂にはなっていた」
その後、事件現場となった阪神尼崎駅近くの繁華街で飲食しているところに、今回逮捕された組員が訪れたという。

「偶然かどうかは分からないが、任侠山口組幹部らが飲んでる席に、逮捕された楠本組員がやってきたと聞いている。
楠本組員は古川組でも武闘派として名高い琉真会の組員で先ごろ服役から戻ったばかりだが、若手では有名な存在だ。そこで何らかの口論となり、店の外に出て話しをしていたのではないか」
その姿は、繁華街を行きかう通行人らにも目撃されているという。
関係者は続ける。
「楠本組員に、今日は帰ってくれと話しているところを、外にいた島袋幹部が揉めているのではないか、とみてその輪に加わったと聞いた」
この関係者が話すには、島袋幹部も琉真会から三代目古川組の直参へと昇格を果たした幹部だという。
「そこでどういったトラブルが起きたのか、それは分からない。ただ何故揉めていたのであれば、神戸山口組系の二人だけが逮捕されたのか。事件後すぐに二人には逮捕状が出ていたとも聞くし」
つまり言い争っていたのなら、任侠山口組サイドも本来では逮捕されていてもおかしくなかったのではないか、と話しているのだ。

事実は逮捕された組員らが否認してることもあって、分からない。だが、任侠山口組サイドにも古川組幹部らの姿もあったと言われており、
任侠山口組の結成で袂を分かった古川組の火種が、現在もくすぶっているのかもしれない。