5つ星のうち3.0
戦闘シーンのがっかり感
2022年10月14日に日本でレビュー済み
何でかなあ…
腕のいいアニメーター揃えて、手間暇かけて、繊細かつ丁寧に仕上げられた画面は現代アニメ技術の最先端と言っていい出来。
なのにこまで極めておいて、どうして肝心の戦闘シーンで大したもんでもないCG使って台無しにしちゃうかなあ。
迫力なし。本来肉感ありありの半裸の男が戦う画なのにおもちゃのロボ感あり。進撃のCG巨人の悪夢再来。
しかもそれを目立たせまいとしているのか?やたらと引きで遠目の構図が多く何が起きているか分かりづらい。

MAPPAって隙あらば3DCGを大胆な使い方するけど本当にやめた方がいいと思う。
用途的に作画コスト削減のためだろうけど人間の3Dってある意味2D以上に手をかけて気を配らないと浮いてしまう。
そんなこと理解してないはずがないのに何故?CGスタッフに仕事回すためにルーティーンで使ってるんだろうか。
まあ使わないと技術だって発展しない…でもここの3Dは全然まっったくもって最新じゃない。
10~15年前にはこのくらいのものが地上波アニメで流れてたはず。
それを今回の社運をかけたという、話題性も期待値も高い作品の見どころに持ってくるのは流石にどうなのか。
使うにしたって2Dアニメと比べて違和感ないようケレン味やシズル感を出すような演出のしようがあると思うけどMAPPAはいつもいつもその気が利かない。
2Dと馴染ませるためか3Dモデリングにモーションさせてから2D線に起こしたようなシーンも混在しているがそれをやったところでという話だ。
3Dモデル特有の正確で誇張のない立体、3Dモーション特有の機械的な動き、そういう3Dの嫌われ要素を残してたら意味ないでしょ。
見せ場の戦闘シーンよりもモブヤクザがタバコ吸うだけの仕草の方がエッジ効いてるっておかしくない?
2Dはいちいち素晴らしいのにそんな前置きを経てピークで見せにくる戦闘がお人形ブンブンって。
正直いつまでもこんながっかりするやり方繰り返すならCGチームには消えて欲しいよ。