>>282
基本的に粗密の「密」の部分は暗いところだったり色味的に浅いところだったりする
特にトーンをあまり使わない人なんかはこの傾向が強いんです
例えば中田春彌のレビウスなんかでは、遠景の建築物の密度を上げて手前の人物を「粗」にしている
言うまでもなく人物を浮き上がらせるためなんだけど、
これには例外があって光源が強く当たってるところは「粗」にするとか一応パターンはある
でも決まりがないので強弁はしない

基本的に太い線を使えば使うほど画面は重く動きは死に、線を間引けば動きが軽くなる
キワに来るほど線は太くなるのが一般的だし、キワに来るほど密度が増す
具体的に言うとおでこに近い髪の毛はカメラも光源もだいたい近い場合が多いので「粗」だけど、
ロングヘアの肩の部分は暗がりになるので密度を増大させて影の代わりにするとか
でも影そのものかって言われると目立たせたいところを目立たせる方法論でしかないので、
線の太さ=影じゃないんだよね。だから余計に強弁できない
明度の高い場所は細く、明度の高い場所は間引く。暗部は太く、密度を高く
まとめるとそういう意味
筆圧の強弱に左右される絵も面白いでの知ってほしい、という願望も入ってるけど

塗る場合また方法論が違って、パターンで塗って色の差(美術用語では色面構成とかいう)
でくっきりと背景やキャラを浮き立たせる方法、明暗で形成して色を載せる方法とかあるので、
線は逆に主張しないようにしたほうがいいかと
前述の方法は萌え絵に現れていて、日本はやっぱり日本画の国なんだと思います
中国の人は厚塗りで水墨画っぽい人も多いので