リィナ・アーシタはエンドラの小ホールで食事作法の訓練を続けていた。
経過は思いの外順調で、このまま行けば2週間後のサダラーン艦内大ホールのパーティにてデビュタントに至るだろう。
この、テーブル上だけに集中できない講義によって…

 グレミー・トトはと言うと、テーブルクロスに隠れて足をM字に開いていた。
その悪童を思わせる行為を、眼前のリィナの脚が咎めないはずはない。
彼女はロブスターをナイフで切りながら、器用に靴を脱いだ。
殻を剥がすついでと言わんばかりにグレミーのジッパーを探ると、中身を潰さないよう指先で降ろす。
素足で撫で回され汗でぺたついた指先が這い、彼も顔を出したアソコもぞくぞくしていた。
少し靴擦れのある細い足裏が、アソコの先端を懲らしめる。
コンドーム越しの、腫れ物同士のキスと言ってもよかった。
白くぷりぷりした食感の剥き身を口に入れること、ややゼリー質の白濁が湧き出すこと、ふたつが同時に起こった。
リィナはもぐもぐと白い喉を鳴らし、グレミーは生足の刺激に恍惚を覚える。

 コンドームを換える間、グレミーはリィナの太股に顔を埋めた。
さらさらしたスカートの上、パニエの上からでも少女の均整の取れた形、その微熱が伝わる。
腿の下を撫でていた手が形のいいお尻に触れると、青年の胸に衝撃が走る。蹴られたのだ。
テーブルを揺らさないように転がって、彼は元の位置に戻った。

 フォークでスパゲッティを巻く間、つま先で先端を揉まれる。
思わず頭がテーブルに当たりコンソメスープが少しこぼれると、両足で口の端を摘ままれて広げられる。
生足の味が口内に広がり、その欲情のたぎった唾液に濡れた指が、末端から先端へと往き来する。
うずら卵をよく噛んで飲みながら、土踏まずで絞めて白濁を出せなくする。
デザートのソーダフロートが置かれると、意地悪な指先がカリを揉むようにざわめく。
リィナの唇からこぼれたクリームと、コンドームからあふれた白濁は、似ていた。

 我慢し、放出したグレミーは、いい加減に空腹だった。
すぐにでも、いつものようにつべこべ言いながら食卓に着きたかったが
魅惑の足責めが脳内をドレスの色に染め上げるものだから、難しい話だ。
喘ぐ声は優美な白い幕に遮断され、リィナは食後のお茶に夢中と見える: 実際、こってりした料理が主だったので早くすっきりとしたかった。
他のことに没頭していても足責めを続けられるよう調教した自分に少しだけ後悔した。

 ギャルソンが手違いで、フライドチキンを給仕した。
外見的に彼に恥をかかせないため、優しく残酷なリィナがそれを取ろうとすると
あまりにオイリッシュだったので指先からカーペットに滑り落ちてしまった。
駄犬と化したグレミーはそれに跳びついた、多少の繊維などお構いなしに。
拷問姫と化した少女の脚が弧を描き、そのアスに小さな親指をねじ込んだ。
青年は満たされて満たされて、そのコンドームは熟れた果実のようになって地に墜ちた。