ある青年は、弁護士事務所をクビになった
失意と今後への不安から自暴自棄になり自殺まで考えた
そんな折に、「クライアントファースト」という魔法の言葉が脳裏によぎった
「そうだ、クライアントファーストの事務所を設立しよう」と、旅行に行くノリで事務所を設立したのである
理念は誰にも負けない自信があった、この理念で従来の上から目線の法律事務所の何倍も売上を上げられるはずだ、そう信じて疑わなかった
しかし、現実は甘くない
事業は全く軌道に乗らず、すぐに行き詰まってしまった
そこへ悪魔が囁きかける
「お前は知名度が足りないんだ、炎上商法をして手っ取り早く有名になれば、すぐにクライアントが付くはずだ」
青年はその言葉に耳を貸してしまった
その結果、大炎上し自分の屋号とバッジにまで飛び火し全て燃えてしまった