付け焼き刃の予備校本
その従来の予備校本を「ムダが多すぎる」と批判する4S真理教の教祖、尊師
尊師の教えは省エネ、つまり地球(ガイア)への愛である

しかし、尊師が繰り出す4Sもまた、付け焼き刃なのであった

〜一方、その頃〜

日々勢力を拡大するアガルート帝国
今日も帝王北斗の講義がネット越しに響き渡る

帝王北斗は尊師とは異なり勉強家であり、講師になったあとも日課の法学を欠かすことは無い
その深い教養に基づいて行われる講義は、下位ロースクールの有象無象の学者では太刀打ちできない領域にある

だが悲しいかな、帝王北斗には熱もギャグセンスも皆無
彼にとっての講義は、基本書や調査官解説から得た難解な知識を難解なまま喋ることを意味する
しまいには「独演会」と評される始末なのである

嗚呼、受験生達の救世主(メシア)はいつ現れるのか