中村、索引つけろ!!!

索引がない本は本ではない

一冊の本の内容を検索するために用いられるのが、「索引」である。
私は、知りたいことがあって本を買った場合(つまり、楽しみのために買ったのではない場合)、目次に頼らず、索引に頼って読むことが多い。
ところが、日本の本には索引がないものが多い。私は、「索引がない本は本ではない」と主張しているのだが、この(やや過激な)主張によれば、日本で出版されている大部分の本は本ではない(≒本としての利用価値がない)(※)。

(※)本に索引がないのは、「著者も出版社もさほど力を入れていないことの証拠」である。
なぜなら、索引を付ける作業は、著者にとっても出版社にとっても、かなり面倒だからである。
それに、ページ数が確定するのは本を作成する最後の段階であり、校了までの時間が切迫しているので、できればこうした面倒な作業はやりたくない。
逆に言えば、索引が付いていることは、力を入れて本を作っている証拠である。
だから、索引の有無は、「読む価値のある本」を識別するための、重要なノウハウだ。