LL7構想(文科省の新政策)を問う 続き

【文科省の新しい法科大学院政策】
 文科省は、本年5月に開かれた中教審・法科大学院等特別委員会において新しい方針を発表し、
今日まで同委員会で3回にわたる審議が行われています。現在明らかになっている内容は、以下のとおりです。
(1) 法学部に法曹コース(2年間)を設置し、法学未修者は基本的にここで学ぶようにする。
(2) 法曹コースで学んだ学生は、早期卒業・飛び入学の制度を利用することにより、3年で学部を修了して
 法科大学院の既習コース(2年間)に進学する。
  その際、推薦入学も広く認める。
  これまで法科大学院で学んでいた科目の一部も法学部(法曹コース)で学べるようにする。こうして、
 事実上の5年一貫教育を実現する。
(3) これまで未修者が原則とされてきた法科大学院は、法曹コースを修了した既修者の受け入れが中心になり、
 未修者コースを置かない法科大学院も認められるようになる。
  法科大学院における未修者教育は、これまで未修者教育に成果を上げてきた「拠点校」に集中するようにする。