この「ノンレム睡眠」+「レム睡眠」の周期が、「90分の睡眠サイクル」といわれているものです。

ところが、よく調べてみると、この周期が80分の人もいれば、100分、110分の人もいるため、必ずしも90分とは限らないことがわかっています。

個人差があるのはもちろん、同じ人でも、季節によっても変化しますし、日中、活動的な日もあれば、体はほとんど動かさずお休みモードの日もあります。また、寝具や光、音などの影響によっても、周期の時間幅が変わるといわれています。

「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」の割合も、必ずしも一定ではなく、明け方近くになると「レム睡眠」の時間のほうが多くなるともいわれています。

つまり、90分説を信じて、90分の倍数になるような時間、たとえば4時間半や6時間、7時間半などの睡眠時間を目安に目覚ましをかけたとしても、それが快適な睡眠時間とは限らないということになります。

人間の体は、脳の休息と情報整理が終われば、自然と目覚めるようにできています。もちろん疲労の度合いによっても、睡眠時間は変わってくるでしょう。90分サイクルにこだわらず、自分にとって起きやすい快適な睡眠時間を見つけていくことが大事です。

たとえ90分の倍数でなくても、たとえば、夜の0時に寝て7時に起きるのが、自分としてはスッキリと目覚められるなら、それでもいいのです。

https://www.life-rhythm.net/sleeping-term-common-sense/