旧司法試験は、受験者数に対する合格率が低いという意味で難しかった。
特に、論文試験は、丙案(約3割の論文合格者を受験3回以内の者から合格させる制度)に該当しないと、論文受験者の上位1割程度に入らないといけないため、かなり難関だったといえる。

具体的には、論文受験者の上位1割以上に入るためには、論文6科目合計12問で平均点(予備校基準で23点程度)以下をとらないようにして、かつ25〜26点答案を数問揃えて、さらにホームラン答案(27〜28点を2問程度揃える必要があった。

論文試験では、穴をなくして、どんな問題が出ても平均点以上を取れるようにしておくことが合格のためには肝要だった。