破産宣告を受けた元不動産業者らによる資産隠し事件で、東京地検
特捜部は26日、破産法違反(詐欺破産)容疑で逮捕された元不動産業・
覚張初江容疑者(76)らに、財産の没収を逃れるための手口を指南した
として、東京弁護士会所属の弁護士・山下進容疑者(58)を同法違反の
疑いで逮捕した。

 調べによると、山下容疑者は、2003年6月に東京地裁から破産宣告
を受けた覚張容疑者から、債務整理に関する相談を受け、覚張容疑者
らと共謀して同24日、静岡県内にある覚張容疑者のマンションを売却。
売却代金約1億2000万円のうち1億円を債務の返済にあてたように
装い、同容疑者の自宅に隠した疑い。

 山下容疑者は一連の工作を指南したほか、知り合いの不動産ブローカー
を紹介、1000万円前後の報酬を受け取っていた。山下容疑者は容疑を
否認している。山下容疑者は98年10月、東京弁護士会から業務停止
2か月の懲戒処分を受けていた。

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