密閉された6畳ほどの部屋がある。ここに一切の家具やら物はない。部屋の側面には覗き穴がひとつだけある。
ただ、りんごだけが部屋の真ん中にぽつんとおかれている。ある男が、外から覗き穴で部屋の中を観察しメモをとった。
(もちろん、部屋の中は「隅々まで」見渡す事ができ、最初から最後まで部屋の中に人の気配や死角はないものとする。)
以下は24時間表記である。

1時、りんごは蔕を天井に向け静止している。
3時、りんごが10度、右に傾いていた。
5時、りんごが横向きに倒れていた。
7時、睡眠をとる。
16時、りんごが横向きのまま静止している。
18時、りんごが消えた。


さて、りんごはどこへ行ったか、理解できましたか?
理解できましたよね?理解できない人は3行目をよく読み返してください。