http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1302/18/news103.html

 IT調査会社のIDC Japanは2月18日、国内クライアントPC市場の出荷実績を発表した。2012年第4四半期(10〜12月)
の出荷台数は369万台と、前年同期を5.4%下回る結果に。2012年通年での出荷台数も前年割れとなった。

 2012年のクライアントPCの総出荷台数は1558万台で、前年比0.6%減のマイナスだった。内訳は家庭市場が754万台
(前年比6.5%減)、ビジネス市場が804万台(同5.5%増)と、家庭市場が大きく縮小する結果に。この原因として、同社は
(1)Windows 8が市場をけん引できなかったこと、(2)PCが値ごろ感を出せなかったこと――を挙げている。

 IDC Japanの片山雅弘氏(PC、携帯端末&クライアントソリューション グループマネジャー)は「Windows 8に起爆剤と
しての効果を期待したが、残念ながら不発に終わった。いまだにWindows 8の良さがユーザーに十分に伝わっていない
ようだ。少なくとも、(操作方法が)分からない時にどのような操作をすれば良いのか、簡単なマニュアルが必要である。
早く対処しないと、“使いづらい”というレッテルを貼られる可能性もある」と指摘している。

 一方、ビジネス市場ではクライアントPCの買い替えが進み、2012年通年での出荷台数は前年比5.5%増のプラスと
なった。

 ベンダー別シェアでは、2012年第4四半期/通年ともにNECレノボ・ジャパングループが全出荷台数の約4分の1を占
めてトップに。以下、2位富士通、3位東芝、4位HP、5位デルと続いた。