http://japan.cnet.com/news/service/35025896/

 先週のDell World 2012カンファレンスにおいて、DellのPC事業を担当する副会長兼プレジデントのJeffrey Clarke氏
が「Windows RT」の名称に関する自身の見解をアナリストに語ったと、Australian Financial Review(AFR)が報じている。

 Clarke氏は、従来の「Windows」アプリケーションに対応していると消費者が誤解するため、新しいタブレットOSの名称
にWindowsブランドは使わないよう、Steve Ballmer氏に警告していたことを明らかにした。ARMベースのタブレット向け
OSであるWindows RTは、Windows Storeアプリ(旧名称「Metro」アプリ)しか動かせない。

 AFRの記事によると、Ballmer氏はこの警告に対し、Windowsブランドは重要なので新OSの名称に使わないわけには
いかないと答えたという。しかし、「Surface with Windows RT」タブレットを購入した少なくとも一部の消費者は実際に誤
解している。

 通常のWindowsアプリを動かせないことをSurface with Windows RT購入後に知った人のために、Microsoftは返品ポ
リシーを変更しなければならなかったと記事は伝えている。

 一方、Dellのタブレット事業を担当するバイスプレジデントのNeil Hand氏は、ARMタブレット向けOSの名称が何であれ、
Microsoftは「Windows 8」とWindows RTの違いについて消費者を教育する必要があったとAFRの取材に対して述べている。

 「何にせよ、両者の違いについて市場を教育することが必要な措置だった」とHand氏は言う。「名称を別にするだけで解
決する問題ではない」。