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 米Microsoftは今後もパソコン市場で優勢を維持するが、スマートフォン市場では3位に甘んじ、タブレット端末市場では一競争者に
とどまる---。こんな調査結果を米Forrester Researchが現地時間2012年10月22日に発表した。

 Microsoftはパソコン市場で長年にわたって支配的地位を維持し、販売台数ベースで95%以上のシェアを誇ってきた。過去5年間で
米Appleがシェアを拡大しているものの、Microsoft優勢という様相に大きな変化はない。しかしスマートフォンとタブレット端末市場の急
速な成長は、Microsoftに大きな影響を与えている。パソコン、スマートフォン、タブレット端末すべてを合わせたパーソナルデバイス市
場全体で見ると、2012年におけるMicrosoftのシェアは約30%に縮小する。

 MicrosoftのWindowsおよびWindows Phoneを搭載したデバイスは過去5年間に販売台数を伸ばしており、今後5年間も引き続き増加
する見通しだ。しかし2008年以降モバイル分野が急速に成長する中、Microsoftはスマートフォン市場でわずかなシェアしか獲得できず、
タブレット端末市場ではほとんどシェアを得ていない。

 Microsoftの次期OS「Windows 8」については、パソコンユーザーがアップグレードを先延ばしにすることから普及するまでに時間がか
かり、2014年に広く導入されるようになるとForresterは予測している。

 Forresterは、2016年のタブレット端末市場におけるMicrosoftのシェアを約27%と見込んでおり、スマートフォン市場におけるシェアを
約14%と見ているが、同社内で「14%にも届かないと言うアナリストもいる」(Forrester主席アナリストのFrank Gillett氏)という。