愛知県豊橋市の自宅アパートに長女(8)と1歳7カ月の長男を約5時間放置したとして、豊橋署は16日、保護責任者遺棄の疑いで会社員の父親(31)と無職の母親(41)を書類送検した。両親はその間、外出してスロット遊びをしていた。帰宅すると長男が倒れており、搬送先の病院で死亡した。

 送検容疑は8月8日午後2時ごろから約5時間、自宅に長女と長男を放置した疑い。2人は容疑を認め、過去にもパチンコやスロットをするため、子どもを自宅に残しての外出を繰り返していたという。

 豊橋署によると、同日午後7時10分ごろに帰宅した母親が、裸でぬれた状態の長男が居間で倒れているのを発見、119番した。両親が帰宅した際、風呂の浴槽から水があふれていた。両親は「午後2時ごろに外出した際、浴槽は空だった」と説明している。

 司法解剖の結果、長男は溺死とみられ、長女と水遊びをしていた可能性があるという。豊橋署は、2人を放置したことと長男の死亡との因果関係を立証するのは困難だとして保護責任者遺棄致死容疑の適用は見送った。

配信2017.10.16 19:05更新
産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/171016/wst1710160073-n1.html