本誌(「週刊新潮」)7月2日号が報じた特集「原監督の常軌を逸した賭けゴルフ」に対し、巨人軍は“高額な賭けゴルフをした事実は一切ない”と全面否定した。が、過去はやすやすと消せるものではない。ロッテなどで活躍した愛甲猛氏が、原監督との“激闘ラウンド”を振り返った。

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「俺がまだロッテの現役だった1990年代の前半、原さんと一緒にラウンドしたことがある。でも、さすが“巨人のレート”には驚かされたね」

 そう明かすのは、愛甲氏本人。80年、夏の甲子園で横浜高校のエースとして全国優勝の栄誉を手繰り寄せ、同年秋のドラフト1位でロッテに入団。東海大から巨人に進んだ原監督とは「ドラフト同期」という間柄である。

 7月2日号の本誌では、原監督と十数年前から一緒にラウンドしてきた50代男性が、プレーでは「ラスベガス」と呼ばれるルールなどで100万円近くが動いていたと証言。これに対し、当の監督は、

〈俺、500円以上の賭けごとはしたことないよ〉

〈(「ラスベガス」ルールは)知るか、そんなもの〉

 などと無関係を装い、また球団も、

〈知人と「ラスベガス」などといった高額な賭けゴルフをした事実は一切ありません〉

 と、大見得を切ってみせた。が、そうした弁明も、あえなく覆されそうな気配である。というのも愛甲氏によれば、