■学長選で教員に投票強要か 高崎経済大

群馬県の高崎市立高崎経済大の2005年の学長選をめぐり、
教室で講義中だった男性教員が現経済学部長の男性教授から呼び出され
特定候補への投票を強要されたのはパワーハラスメントに当たるとの
訴えが別の教員から出ていることが18日、分かった。

同大は臨時のハラスメント防止対策委員会を設置したが、訴え出た教員らは
約半年間にわたり調査を放置したままだと反発している。

関係者などによると、05年12月の学長選には石井学、戸所隆、木暮至の
3氏が立候補。経済学部長は当時、経済学部経済学科長で投票前、
ゼミナールで約10人に教えていた男性教員を教室の外に呼び出し
「木暮氏を学長にしたら大学は駄目になる」などと話し戸所氏への
投票を強要したとされる。学長選は木暮氏が石井氏らを破り、学長に就任した。

男性教員はその後、依願退職。
「上司という権限を利用した強圧的な態度だったので許し難い」と話している。

共同通信の取材に対し経済学部長は「どうしてそんなことを知っているのか。
ハラスメントはプライバシーを考慮して調査するもので、わたしからどうこう言うものではない」としている。

共同通信(2009年1月18日)
http://www.47news.jp/CN/200901/CN2009011801000231.html