■出題と募集要項にミス 高崎経済大 03年度以降で計8回

高崎市立高崎経済大は二十七日、二十四日に実施した来年度経済学部推薦入学A試験の
選択科目・小論文の出題と、十月上旬に全国に配布した来年度地域政策学部推薦入学2の
学生募集要項の出題科目名にそれぞれミスがあったと発表した。同大では昨年、
三件のミスが発覚。入試ミスは二〇〇三年度以降で計八回となり、
内部管理体制が厳しく問われそうだ。

小論文は百五人が受験。新聞の社説を読んで論述する出題文中、
「需要予測の精度を高め」を「制度」と誤記した。ただ、文意に影響はない
と判断し、採点は変更しない。試験の際に監督の教員がミスに気付き、
出題を担当した別の教員は「単純な変換ミス」と説明しているという。

同大は複数の教員で相互確認を重ねてきたが、矢野修一・経済学部長は
「またミスの報告で心苦しい。対策の検討委員会を近く発足させる。
出題文の読み合わせを始めたい」と話している。

一方、募集要項では大学入試センター試験の「数学1・数学A」という
出題科目を「数学2・数学A」と誤記。ただ「数学2・数学A」という科目は実在せず、
志願者が別の科目を誤って勉強する可能性は低いという。

同大は募集要項を一部ずつ配った千百六の高校に二十五日、訂正文を送付。
同大が委託した企業から取り寄せた志願者三十人にも訂正文を送る予定。
ミスは志願者からの指摘で判明。印刷業者のミスを職員が二回の校閲で見落とした。
(菅原洋)

東京新聞(2008年11月28日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20081128/CK2008112802000130.html