■「強圧指導で学生自殺」 高崎経済大 准教授を免職処分

・群馬県の高崎市立高崎経済大は9日、宿題をめぐる強圧的指導で、経済学部2年生
だった女子学生=当時(20)=を自殺に追いやったとして、同学部の男性准教授
(38)を9日付で懲戒免職処分にした、と発表した。

同大によると、准教授は2006年度後期、2年生のゼミナール「基礎演習」を担当。
昨年7月ごろ、受講した3人の学生に日本経済新聞の社説の要約や経済学の演習
問題計5題を宿題として課した。准教授は女子学生に対し「提出が遅れれば、留年
させる」とメールで通告したことがあったという。

提出期限の今年1月15日になっても女子学生は宿題のすべてを提出することが
できず、同日午後7時45分ごろ、群馬県みどり市の渡良瀬川に入水自殺した。
自殺直前、准教授にメールで「留年することは分かっています。人生もやめます」と
伝えていた。

准教授や同級生らから事情を聴いていた同大調査委員会は「自殺の一要因に准教授の
留年通告がある」と断定。「宿題を提出しなければ留年というのは強圧的で教育として
まともなものとは言えない。女子学生の両親に対する謝罪もなく、教師としての適格性に
問題がある」としている。

准教授は「間違ったことはしていない。自分のほかにも、自殺の要因があるのでは
ないか」と述べているという。

西日本新聞(2007年4月10日)