世界が変わる日――「AI関連」新ステージで躍る株 <株探トップ特集>
https://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20180120-00000035-stkms-stocks

●人類を超えるAIとソフトバンクの慧眼

 そこから約2年の時が経ち、AIを取り巻く世界の景色も大きく変わった。
既に囲碁も将棋も人間では全く太刀打ちできなくなり、
それどころか、
かつてイ・セドル氏に勝利したアルファ碁とは
比べ物にならない強さのソフトが登場し、
さらにそれを凌駕する次の世代も開発されている。
ディープマインドのデミス・ハサビス最高経営責任者は
このアルファ碁の汎用化に意欲を示す。
目には見えなくとも現在進行形で時代はめまぐるしく動いている。

 AIが人類の英知の総和を超えるシンギュラリティの到来は、
「2045年」のメルクマールが意識されるほどの歳月は
おそらく必要としないだろう。

 ソフトバンクグループ <9984> は、
10兆円規模の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」設立に際して
AIや半導体分野に積極投資する方針を表明している。
百戦錬磨の孫正義社長ならではの慧眼で、
その一挙一動がマーケットの熱い視線を引き寄せているが、
これは世界の潮流のひとつの縮図に過ぎないともいえる。
17年の世界のベンチャー企業への投資金額は1600億ドルを超えた。
これは前年比1.5倍の水準で過去最高金額を大幅に塗り替えている。
投資のステージは米国中心から
中国をはじめとするアジア地域へと広がりをみせる一方で、
AI分野に経営資源を注ぐベンチャー企業への投資が加速している現実がある。
米国ではAI関連企業への投資は金額ベースにして
前年比3割近い伸びを示しているという。