https://archive.fo/20150409035623/http://mainichi.jp/select/news/20150409k0000m040063000c.html

生命科学研究の論文約80本に画像の使い回しがあるとインターネット上で指摘された問題で、大阪大は8日、予備調査をしていた27本について、不正の事実を認めることはできず、調査を打ち切ると発表した。7本を「不注意による誤使用」と結論づけ、19本はデータが残っていないため、「これ以上の解明は困難」と判断した。明確に使い回しが否定されたのは1本のみだった。
 1996〜2008年に科学誌に掲載された論文約80本の画像について、「匿名A」を名乗る人物が「異なる実験なのに不自然に似た画像がある」などと指摘。大阪大の教員が関わる論文は28本あった。著者が別の論文不正で懲戒解雇された1本を除く27本について、医学系研究科が予備調査をし、6日の研究公正委員会で結果を検討した。