「早慶と渡り合える」との評価

明大生は、「早慶と渡り合える優秀な学生がいる」(前出の大手保険会社の人事担当)と企業から概して高い評価を得ている。そんな明治の就職先で上位に入るのが、大手金融、保険、メーカーなどの名の知れた大手企業。
前向きで、行動力のある校風を体現する学生が多いからか、現場の営業担当として多くの卒業生が活躍しているといわれる。

「就活の明治」の異名を誇るだけあって、大学のキャリアセンターの支援も手厚い。
ネットでの情報収集が容易な今、大学のキャリアセンターは学生の姿もまばら、というところも珍しくない。
が、明治の場合は「学生1人当たり年に4〜5回は利用している」(就職キャリア支援部の原口善信氏)と盛況だ。

予約なしで利用できる相談ブースに加え、就職内定者が代々、書き残してきた「就活報告書」を見に訪れる学生は多い。
「これを読むと採用試験の傾向と対策がわかる。採用試験前にはこれを読むだけのために登校していた」(法学部のあるOB)と、情報戦が勝敗を握る大企業就活でも大きな武器となっているようだ。