0001名無しなのに合格
2018/06/08(金) 01:05:55.60ID:S01zaRv8工学部の就活
〜絶好調の機電系、他学科は?
今回のテーマは、「工学部の就活」です。20回目で文学部就活、前回(24回)で理学部就活をご紹介しましたが、今回はこの学部シリーズ3回目ということで工学部についてです。
工学部は就活に強い、というイメージが昔からあり、それは現在も変わりません。特に絶好調なのが、機電系(機械工、電気電子工)です。では、他学科はどういう状況でしょうか。
それから、大学院進学か、学部卒か。絶好調と言われている工学部生の就活の落とし穴は何か、まとめてみました。
機電系が絶好調である理由
機械工と電気電子工の2学科を合わせて機電系と言います。就職が絶好調な工学部の中でもさらに好調なのが、この機電系です。
なお、電気工学はエネルギー(電力)、電子工学は情報通信・電気制御を扱います。微妙に領域が違うのですが、電気工学・電子工学とも基盤は同じ。
そのため、電気工学科であっても電子工学を扱う大学(あるいはその逆)、電気電子工学科とまとまっている大学など、いずれにしても両分野を扱う大学が大半です。
通信工学(ハードウェア、ネットワーク技術)、情報工学(ソフトウェア、人工知能など)が弟分で一緒の大学もあります。
ロボット時代到来でますます工学部系学生は人気に(ロボカップ2017 名古屋世界大会)
さて、機電系の就活ですが、もともと機械工学科は自動車業界、機械関連メーカーなど、電気電子工学科は電機メーカーへの就職が中心でした。
この構図がこの20年で大きく変化します。具体的に言うと、自動車業界、電機業界、双方が機械工・電気電子工の学生も採用するようになりました。
自動車だと、電子キー、パワーウインドウ、カーナビなどを導入。それに伴い、電気電子工の技術を必要となったのです。
一方、電機メーカーは家電だけでなく、インフラ事業に注力するようになりました。そうなると、機械工の技術が必要です。
そのため、就活では自動車・電機の採用担当者がお互いに「うちの縄張りを荒らすんじゃねえ」と非難し合うほど求人数が増加。
さらに、技術系商社など理工系人材を欲しがる企業もその大半が「機械工か電気電子工がいい」と条件を付けます。
本来なら機電系以外の学生、あるいは理学部系統の学生でも勤まる企業でもこうした条件を出します。「できれば、機械か電気電子に詳しい学生の方がより、フィットしやすい」などと話す技術系商社の採用担当者もいます。
これは単なる欲張りで、採用戦略がうまくないと思うのですが、こうした理由から機電系がやたらと人気になります。他に、食品メーカーも工場技術者として必要ですし、就活で選考に進めない企業ばかり、ということはまずありえません。
先日、兵庫県立大学工学部(旧・姫路工業大学)のオープンキャンパスに行ったときのこと。就活の説明では、機電系の学生が「うちの学生は40人程度です。
それに対して求人は240社来ました」と豪語していました。企業選びでは、むしろどこにするのか悩む、というぜいたくな状況にあるのが機電系です。
http://college.nikkei.co.jp/article/102381612.html