大学受験「とりあえずMARCH」の落とし穴
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20171215-OYT8T50018.html

「MARCHクラス以上への合格者数が、昨年に比べて○○%アップと大躍進!」

 まるで予備校のポスターかと思われるうたい文句を、高校のウェブサイトでもしばしば見かける。少子化が進む昨今、高校も生徒募集に力を入れている。その際に大きなPR要素となるのが、国公立大学や難関私立大学などへの合格実績というわけだ。

 我が子の将来を考える保護者にとって、高校の大学進学実績は確かに気になるところだろう。「国公立大」「早慶上理」「医歯薬系」など、高校は様々な大学群をひとくくりにして、生徒の入試合格実績をPRする。「MARCH」もその一つだ。

 ご存じの方も多いと思うが、MARCH(マーチ)は、明治(M)、青山学院(A)、立教(R)、中央(C)、法政(H)の頭文字を並べて総称するフレーズである。

 いずれも東京にキャンパスがあり、歴史が長く、ブランド力の高い私立総合大学だ。全国的な知名度もあり、入試難易度では、首都圏において、早稲田・慶応などに次ぐ難関大学グループとされている。
続く