僕は道を歩いていて、ときどきクスッと笑うことがある。
「ああ、自分は天下の国税職員なんだ」と思うと、嬉しさがこみ上げてくる。
激烈な公務員試験を突破してから2年。
合格発表の日のあの喜びがいまだに続いている。
「国税専門官」・・・・・
その言葉を聞くと、僕は自然と身が引き締まります。
ソフトボール部の先輩方に恥じない自分であっただろうか・・・・。
しかし、先輩方は僕に語りかけます。
「いいかい?伝統というのは我々自身が作り上げていく物なのだよ」と。
僕は感動に打ち震えます。
「人が何をしてくれるかを問うてはならない。君が人に何をなしうるかを問いたまえ」
僕は使命感に胸が熱くなり、武者震いを禁じえませんでした。
でもそれは将来の日本の国税局をになう最高のエリートである僕たちを鍛えるための天の配剤なのでしょう。
日本を作りあげてきた先輩はじめ先達の深い知恵なのでしょう。
国税専門官として社会に出ることにより、僕たち国税職員は伝統を日々紡いでゆくのです。
嗚呼なんてすばらしき国税専門官。
知名度は世界的。人気、実力すべてにおいて並びなき王者。
素晴らしい実績。余計な説明は一切いらない。
「ご職業は?」と聞かれれば「国税職員です」の一言で羨望の眼差し。
合コンのたびに味わう圧倒的な国税ブランドの威力。
国税専門官に受かって本当によかった。