増山さんは1994年に書いた小説「永遠の少年」のあとがきで、
「長年、少女漫画家「竹宮惠子」のパートナーとしてストーリー作りに協力してきたためか
物語のキャラクターとプロットを発案するのはアッという間という”得意技”を持っている、
と書いているんですよね
ただ、「誕生したアイデアを演出し、表現する部分は彼女に任せていたので、
いざ自分ですべてをやると難しさに呆然」
「真っ白なワープロの画面を睨みながら進退極まったこと数知れず」とも。
(2年がかりでこの小説を書いた後、次作は出ていません)
増山さんは自力では到達できない世界に、竹宮さんのペンの力で飛べたことを
小説を書くことで改めて実感されたのではないでしょうか