【緊急調査】あなたはどっち派?『金色のリボン』と『Snow Garden』

●『金色のリボン』

「金色のリボン」は、アナログレコードとカセットテープのみで発売された作品。
Blue Christmas盤とSeiko ensemble盤で構成された二枚組

Blue Christmasの1曲目では、クリスマスの定番曲が
平易な日本語の歌詞で歌われており、この時期にぴったりのメドレー。
また、松任谷由実が自身のアルバム「Surf & Snow」で披露した名曲
『恋人がサンタクロース』も聴きどころのひとつです。
『星のファンタジー』は、後に発売される「Snow Garden」に収録されている
『雪のファンタジー』とアレンジや歌詞が異なる別ヴァージョン。
二つの曲をじっくりと聴き比べるのも楽しいでしょう。

Seiko ensembleには、
オリジナルアルバム未収録だった『小麦色のマーメイド』や、
シングルとは異なるLPテイクの『野ばらのエチュード』が収められており、
『赤いスイートピー』や『チェリーブラッサム』など、
松田聖子の人気を決定づけた各曲とともにお楽しみいただけます。

●『Snow Garden』

「Snow Garden」は「金色のリボン」から5年、
1987年11月にリリースされたウィンターアルバム。
プロデュースは全曲の作詞を手がけた松本隆で、
この年、新しく録音された4曲めまでをToday's Avenue Side、
過去の楽曲をセレクトした6曲をYesterday's Street Sideとして構成されています。

冒頭の『Please Don't Go』では、ジングルベルが流れる街の喧騒に続いて、
蒸気機関車の発車を思わせる効果音に、
時代を感じさせる駅舎を駆け出す靴音などが被せられており、
寂寥感漂う冬の旅立ちが演出されています。
この凝りに凝ったつくりの1曲目目を耳にしたら、
あなたはもう彼女の虜になっていることでしょう。
一転して明るい曲調となる『妖精たちのTea Party』に続く、
24枚目のシングル曲『Pearl-White Eve』はアルバムバージョンを収録しています。