川端康成著『名人』によると、川端氏は、上野から別荘のある軽井沢への列車の車中で、囲碁の心得があるという米国人からの挑戦を受け、相手はからきし弱く何度も負け続けたのに、悔しがる様子はなく、反対に楽しそうに乗車中のほとんどの時間、対局しつづけたとのこと。