ファリナ「はー……生き返るぅ……」
フロリーナ「涼しくて……気持ちいい……」
ヘクトル「ったく。エフラムの野郎じゃあるまいし、まさか自宅に屋内プールなんざ建てることになるとはな」
ファリナ「竜脈ってスゴいわー……泳ぐには物足りない広さだけど、そこそこ大きい建物があっという間に、建築費も無しで……」
ヘクトル「重要なの最後だろお前。しかも、クーラーまでガンガンに効かせて」
ファリナ「その電気も、あんたがリザイア君で発電した分だからタダ。むしろ、余分に出来たバッテリーはルーテさんに売れたし、あんたのダイエットにもなって大幅プラスね」
ヘクトル「結構ダルいんだぞ、あの発電……」
フロリーナ「ありがとうございます、ヘクトル様」
ヘクトル「あー、いや、良いってことよ。北国生まれにゃ、暑さは辛いだろうしな」
ファリナ「そーそー、ねぎらいなさーい」
ヘクトル「お前は……まったくよぉ」
フロリーナ「もう……お姉ちゃんったら」


フリーズ「こんな夫婦の団欒に、我々がお邪魔して良かったんだろうか……?」
ヘクトル「あん? 別に構わねーよ。さっきも言ったが、北国生まれにゃキツいだろ、最近」
フリーズ「正直、すごくありがたい」
ヘクトル「礼なら、真ん中の方の妹に言ってやんな。あいつが暑そうにしてたから誘ったら、なら家族も呼びたい、って言い出したんだからよ」
フィヨルム「はーい、真ん中の妹でーす」
ヘクトル「あんまりはしゃぐんじゃねぇって。溺れるぞ」
フィヨルム「いやぁ、近頃、こんなに過ごしやすいのは久しぶりで、ついテンション上がりますね!」
ユルグ「きもちいーねー!」
フィヨルム「ねー!」
ユルグ「きゃー♪」
フィヨルム「わひゃー♪」
フリーズ「……お恥ずかしいところを……」
ヘクトル「気にすんな。バテてグッタリしてるよりは、よっぽど良いだろ」
フリーズ「もう1人の、上の妹は、静かは静かだけど……」