私はファミ通の攻略本を研究しているアラズラムと申す者・・・。

貴君は“黒本”をご存じかな?
かつてランベリー城に大挙して押し寄せ争われた源氏シリーズ争奪戦争は、
一冊の黒本、コレクター魂をくすぐる甘い誘惑によって幕が開いたとされている・・・。

この書物に翻弄された者ならば誰でも知っている青春の一ページだ。

今、我々は知っている。
目に見えるものだけが“真実”ではないことを。

ここに一冊の本がある。
当時、ゲーマーたちの棟梁として名高い名門ファミ通の攻略本だ。

かの攻略本は数々のゲーマーを助けてきたと記録にある・・・。

しかし、かつて公開された“黒本”は、
源氏シリーズは「絶対に盗めない」という・・・。

いやいや、「小数点以下の確率で盗める」と言い、
ゲーマー達の秩序を乱した元凶そのものだとか・・・。

どちらが“真実”なのか?

さあ、私と共に“真実”を探求する旅へと出かけよう。

おっと、その前に、貴君の“屈辱”と“後悔”を教えてくれないかな・・・?