さて、この馬鹿どもの話はさておき、
「でも、やっぱり、人情としては、
(自分の)子孫の繁栄を望んでしまうのではないでしょうか」
ということを思われるかもしれません。

それについて言っておきたい。


結論を言うと、
「望んだところで、子孫が繁栄することなどない」
ということになります。

そう言うと、
「いや、でも、彼らは子供を作ってるのだから、
繁栄することもありえるのではないですか」
と思われるでしょうか。

うん、繁栄することはないんです。

というのは、彼らの子孫は、どうせ我々のものになるか、
そのまま親と一緒に地獄に行くか、どちらかなんですよ。

というのは、私的所有も、私的血統もなくなるのだから、
その繁栄を望むことは不可能なの。

あらゆる私的なものは、忌み嫌われることになる。

ものが有り余ってるときに、所有権を主張する者は馬鹿とされる。
そして、「つまらない」、「醜い」と思われる。
そして、それは存在できなくなる。
だから、子孫が繁栄するということはない。