これがバ韓国の正体

鈴置:簡単には応じないと思います。これまで、日本は韓国とスワップ協定を結ぶたびに食い逃げされてきました。
欧州金融危機の際、日本の野田佳彦政権は李明博(イ・ミョンバク)政権の求めに応じ、
通貨スワップを30億ドルから700億ドル相当に増額しました。2011年10月のことで、期間は1年間です。
ところが、韓国は直ちに掌(てのひら)を返しました。同年12月の日韓首脳会談で突然、
「元慰安婦に補償しろ」と言い出した。翌2012年8月には李明博大統領が竹島に上陸しました。
露骨な「スワップ食い逃げ」です。さすがに「アジアとの共生」が好きな民主党政権も、
韓国とのスワップは延長しませんでした。

「食い逃げ」作戦は次の政権も同様でした。朴槿恵(パク・クネ)政権は日本にスワップを
結ぶよう求めました。2国間の日韓スワップが2013年7月にすべて終了したので、保険が欲しくなったのです。
2016年8月27日に日韓財務対話の場で、両国はスワップ再開に向け話し合うことで合意しました。
すると、韓国は直ちに慰安婦合意を反故にしました。

2015年12月28日に結んだこの合意で、韓国は「日本大使館前の慰安婦像の撤去に努力する」と約束していました。
ところが外交部の林聖男(イム・ソンナム)第一次官はスワップ交渉再開が決まった10日後の2016年9月6日、
韓国の国会で「政府も国民世論を把握しながら動くため、今の段階では政府が前に出てこの問題を推進する考えはない」と答弁したのです。
さらには2016年12月、釜山の日本総領事館前に慰安婦像が設置されたのですが、韓国政府はこれも放置。
何度もだまされた日本はついに怒り、2017年1月6日にスワップ協定の交渉中断を含む制裁に踏み切ったのです。

――韓国との通貨スワップは日本にとって「百害あって一利なし」なのですね。
鈴置:その通りです。極めて大きな経済的損害を受けるし、外交的にも「なめられる」からです。
日本人は「スワップで助ければ、韓国はその好意を感じてくれ、関係も改善するだろう」と思い込んできた。
でも、現実は正反対。「スワップさえもらえばこちらのもの」とばかりに、韓国は日本の足を引っ張りに来ます。
韓国は「恩を仇で返す」国なのです。

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/03241730/?all=1