>>721
日本は正反対の政策を天文学的な税金を使ってやったんだからな。

日本がやったことは、零細農家の選挙の票が、田舎の選挙区では
影響が極めて多くて、騰落を左右したから、そこに莫大な税金を
投入した。

たとえばコメの生産が機械化されて面積が広がって安くなったら、
ブルドーザーで田んぼを潰して、コメの価格を上げて、
零細農家の収入が減らないようにした。

また大規模化でコメ価格が下がったから、超大型田んぼは
つぶして、大手が農業に入ってこれないように規制を山のようにした

また多量生産できる品種開発は、停止命令が出て予算がカットされた。
さらに零細農家はコメの生産をやめるとお金がもらえ、所得補償まで
もらえた。

そういう政策を50年かけて、何十兆円っていう税金を使ってやった結果、
日本の農家の平均工作面積は1.4ヘクタールと、超小規模化が進んだ。

一方、海外では農家がガンガン機械を買い、面積を広げて、カリフォルニアでは
農家一世帯が200ヘクタール、つまり日本の100倍以上の工作が
大規模化で可能になり、ブラジルでは、農家一世帯が日本の200倍の
生産ができるようになった。

これを50年やったわけ。
おかげで、日本の農業が衰退して、今じゃ、農業のGDPと、補助金の額が
ほとんど変わらないっていう時代から取り残された産業になってしまった。

政府が不景気になった産業を救おうとすると、こういう時代錯誤なことが
起こって、逆に専業全体の効率がガンガン悪くなり経済が衰退する。