で、上のような状況になったから、いままでやり続けた緩和、MMTの限界が、全部の領域で近づいてる。
たとえば、国債は日銀が買い占めたから、たとえば金利が1%上がる
だけで、日銀の400兆円の国債の損失は4兆円になり、数パーセント
上がるだけでも日銀は債務超過になる。

株にしても25兆円持ってるから、2000年以降に2回も起こった
急落と同じことが起こると、それだけで日銀は債務超過になる。
しかも、日銀が買う量は天文学的な規模だから、日本でみんなが
知ってるような有名な企業は、全部日銀が大株主になっちゃってて、
会社が国有化されてるようなもんなのよ。
たとえばユニクロなんか市場で売買されてる浮動株の9割くらい、すでに日銀が買っちゃってるはず。
そのくらい、世界でありえないことが日本で起こってるわっけよ。

日銀の緩和も緩和することで日本の通貨量がアメリカを抜いちゃってて、
このさき、いつまで大丈夫かは、経済の教科書にも載ってないレベル。
しかも、これは日本だけでき決まるものじゃなくて、
たとえば数年前に起こったチャイナ・ショックとか、その前のリーマンショック
とか、海外で起こった事件でも、日本の債権や株、為替に影響を与えるから、危機が十分起こり得る。
日本株の動きを見りゃ分かるが、過去はこう動いてる。
39000円→13000円まで大暴落→2万円まで大暴騰→7600円まで
たった3年で大暴落→18000円まで大暴騰→6990円まで歴史的な
大暴落→日銀の緩和で24000円までの大暴投。
つマリ過去の歴史を見ても、日銀が25兆円も買った株なんて大暴落が
何回も起こってて、次に起こったら日銀はあっというまに債務超過。

債務超過になった時にいくら政府が救済しても、日本には1100兆円の
借金や、アメリカより増えてしまった500兆円の通貨の問題、借金が
膨れ上がっても政府が100兆円以上の予算を組んでる問題とか、いろんなものに全部連鎖する。
この連鎖ってのは、過去の債権市場を見たことない人には、絶対に理解できない。
とくに大昔の経済の教科書で語ろうとするバカには、意味すらわからんと思うぞ。
ありとあらゆることが一斉に限界に近づいてるのよ。
もちろん老人人口の激増による日本の衰退がすべての原因になってる