実際は1997年から。

あれだけのバブルだったから確かに3年くらい停滞したが
景気対策のおかげもあって90年代半ばから息を吹き返しつつあった。

95年、96年の成長率は2.7%、3.1%で、どのヨーロッパ諸国よりも力強い成長を遂げていた。
当時は1ドル100円を切る超円高で外需が足を引っ張っていたのにだ。

しかし1997年に当時の橋本政権が総額14兆円の自殺行為的な緊縮を行った。
内容は消費増税5兆円、特別減税廃止2兆円、社会保険料負担増加2兆円、公共事業削減5兆円。
この需要ショックが起きて、日本経済はデフレに転落して、その後の長期停滞が始まった。

当時の鉱工業生産指数
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黄色い在庫の線が、奴の大型緊縮をきっかけに物凄い勢いで増加している。
こんなに異常なまでに在庫が積み上がれば、大規模な生産調整が起こって雇用環境が一気に悪化するのは当たり前。

1997年が日本経済没落の出発点。その後、政府のまずいマクロ経済政策でデフレが解消されず20年失われてしまった。
橋本の罪は重い。