>>387
Aは無音の台所でオレンジを切った。オレンジの果皮、果肉、果汁、それにまな板が
ナイフと触れてたてる音だけが響いていた。

もうちょっと長くていいなら

よく研がれた包丁は抵抗もなくオレンジを切り分けた。時折その刃がまな板に当たる以外、
ほとんど何の音も立てない。
それでもその音が妙に耳に残ると思ったら、台所には他に何の物音もないのだった。

とか